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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2017年10月25日

選挙直後のメディアの「民意に耳を傾けよ」は、有権者への冒涜だ

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 総選挙が終わり、敗北した側では敗戦処理が始まっている。参院民進党では、予想通り前原現代表の吊し上げが準備されつつある。参院民進党は、選挙後、ほとんどが希望の党に合流することになっていたというが、希望の大敗を受け、その方針を撤回した。民進党は一度解党したことになっているが、立憲民主党の枝野は「「永田町の権力ゲームに右往左往しない」と、一旦は立民独自の路線を進む宣言をし、参院民進は行き場がなくなった。民進党の両院議員総会は週内に開かれるというが、大紛糾するだろう。100億以上溜め込んだとされる政党交付金の争奪戦は、これからが本戦だ。

 希望は今日、帰国した小池代表と所属議員が懇談会を開くという。文字通りの大敗を受け、議論が小池の責任論に発展するのは必至だ。次のステップは、旧民進党議員による党の乗っ取りだろう。小池人気にあやかりたいと、身売り同然で流れてきたネズミたちが家主を追い出そうとする醜い争いは、週刊誌ネタにはもってこいだ。希望の党は、しばらく、メディアの恰好の餌食となるに違いない。

 もうひとつの敗者が、マスメディアだ。安倍政権に対しては一貫して批判的である朝日、毎日、東京は、その頭文字を取ってATMとも呼ばれるが、敗北した政治家が一葉に沈痛な表情を浮かべているのとは対照的に、メディアの態度は逆ギレ状態である。予想通りではあるものの、朝日新聞などは、選挙で勝敗が付いたにもかかわらず、勝者の側の勝ち方にも文句を付けている。

野党一本化なら63選挙区で勝敗逆転 得票合算の試算 (朝日)

 今回の衆院選は、政権批判票の受け皿となる野党が分散したのが大きな特徴だ。複数の野党候補(野党系無所属を含む)が競合した「野党分裂型」226選挙区のうち、約8割の183選挙区で与党候補が勝利をおさめた。一方、朝日新聞が各野党候補の得票を単純合算して試算したところ、このうち3割超の63選挙区で勝敗が逆転する結果となり、野党の分散が与党側に有利に働いたことがうかがえる。

 「野党分裂型」の226選挙区は全289選挙区の78%を占める。結果は与党183勝、野党43勝と与党側の大勝だった。これに対し、「与野党一騎打ち型」の57選挙区では、与党39勝、野党18勝。分裂型に比べて野党側が善戦した。(以下、バカバカしいので略)


 そもそも、野党の一本化というのは朝日の願望であるだけで、既に勝負が付いたことに対して仮説を立てても、何の意味もなく、単なる愚痴のレベルを超えない。確かに、野党が候補者を一本化すれば、自民党が苦戦するのは事実だ。しかし、政権選択選挙である衆院選で、首班指名の構図が定まらない中で野党が候補者を一本化すること自体が、選挙と選挙民に対する冒涜ともいえるだろう。

 朝日は、衆院選の大勢が判明した23日の朝刊の社説「政権継続という審判 多様な民意に目を向けよ」でも、予め用意したのであろう難癖を、恥ずかしげもなく掲載した。朝日の独自の世論調査で、「安倍さんに今後も首相を続けてほしいと思わない」、「国会で自民党だけが強い勢力を持つ状況はよくない」という意見が多数であったこと、また、「今後も自民党中心の政権が続くのがよい」「自民党以外の政党による政権に代わるのがよい」が拮抗したことを材料に、「おごりと緩みが見える「1強政治」ではなく、与野党の均衡ある政治を求めるのが民意だ」と書き、「選挙結果は政権への白紙委任ではない」と結んだ。そのタイトルが、「多様な民意に目を向けよ」だ。

朝日社説


 究極の愚論である。選挙とは、世論調査のようなアンケートの域を出ないものとは本質的に異なり、選挙民が直接民意を示す機会だ。候補者や党の名前を、責任を感じながら自ら書き込むことと、電話などで機械的な問いに番号ボタンを押しながら気軽に答えていくこととは、全く次元が違うのだ。民主主義は民意の積み上げの上に成り立っているが、直接的な民意を示した選挙の直後に「民意に耳を傾けよ」と主張するのは、有権者への冒涜であると私は思っている。

 日本は全体主義国家ではないから、多様な意見があることは皆、わかっている。あの菅直人を選挙区で通す民意を、個人的には理解できないが、そういう民意が一定程度存在するということ自体は理解する。しかし、現行の選挙制度の上で、民意が安倍総理と自民党を選択したという民意は、結果として出たのである。

 安倍政権は昨日、選挙後初の閣議を開いたが、総理や閣僚から繰り返し出たことばが「謙虚」だった。私はその謙虚ということばを最も要求されているのが、守旧メディアであると思う。


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