私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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「ビンタはダメ」は大人の責任回避

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 ジャズトランペッターの日野皓正氏が、東京都世田谷区で開かれたコンサートで、ドラムを演奏していた男子中学生の髪をつかみ、顔に往復ビンタしたという件が話題になっている。既に実際の動画を観た方も多いと思うので、まだの方はYoutube等でご確認いただきたい。

 実際の顛末は、男子中学生が後半のソロパートで延々とドラムをたたき続け、日野氏がドラムスティックを取り上げたもても、男子中学生は手でドラムを叩き続けるというもの。日野氏は言葉で言い聞かせたが、男子中学生が止めないので、日野氏が中学生の髪の毛を掴み、顔にビンタという展開だ。SNSでも取り上げられ、「体罰だ」「暴力は許せない」などという批判が多く書き込まれた。

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 メディアの報道の仕方が良い参考になる。これは、共同通信の配信記事だ。

往復ビンタ : 日野皓正さん「行き過ぎた」 空港で「謝る」 (毎日新聞)

 ジャズトランペット奏者の日野皓正さんが、ジャズコンサート中にドラムを演奏していた男子中学生の髪をつかんで往復ビンタをした問題で、日野さんが1日、羽田空港で取材に応じ「行き過ぎたことは分かる。それは謝る」と話した。

 日野さんによると、男子生徒とは1年前から付き合いがあり、ドラムの腕前を評価。「俺はおやじになる。何かあったら電話して来いよ」と声を掛けていた仲だった。

 コンサートは東京都世田谷区教育委員会主催の体験学習で8月20日に行われた。男子生徒はソロ演奏をやめず、スティックを取り上げても従わなかったため、手を上げた。その後、生徒が謝りに来たという。


 さて、共同通信の記事では、日野氏が全面的に非を認め、謝罪したように取れる。しかし、日野氏が語った言葉はこれで全部か。もちろん、そうではない。デイリースポーツがより詳細に伝えている。

 生徒は反省し、終演後は日野氏の楽屋まで謝罪に来たという。日野氏は「俺とあいつは、父親と息子なわけ。他の生徒には絶対に手を上げない」とした上で、「ヤツの心を立て直してやらなきゃという思いがある。だから、これからもやるよ。ビンタもね、アントニオ猪木の方が数段痛いと思うよ」と、愛情を持った教育の一環であることを強調した。

 さらに「音楽や集団行動っていうのは、和を考えないと。周囲をリスペクトしないと」と持論を展開。結果として、ビンタをしてしまったことについては「行き過ぎたところは分かる。それは謝る」としつつ、「でも、必要な時もあるんだよ。それだけのこと」と一貫して主張は変わらなかった。

 観客の前でビンタしたことで、騒動が大きくなった点には「お客さんの前だろうがどこだろうが、俺はバカヤローと言う。真剣だから。見てる人は分からないから、日野さんひどい、子供がかわいそう、と言うかもしれないけど」と受け流した。今後、生徒がまた同じことをした場合を問われると「手は上げないで、『やっぱりお前は無理だからやめよう』という。音楽は、ハーモニーで会話なんだ。会話ができないヤツは、どいてもらわないといけない」と回答した。

 また、集まった報道陣に対し「あんたたちがこういうことやって、日本の文化をダメにしてるんだよ。だから文化が低迷している」と苦言も展開。「あなたたちは俺をいじめてるけど、本当は彼(中学生)をいじめてるんだよ。俺はお前たちに何を言われようが、真剣に文化と生きてるわけだし、子供たちをどうにかして世界的にしようと思っていろんなことをしている。お前らが騒ぐほど、ヤツは忘れられずに何年も苦しむことになる。それをよく考えて」と語気を強めた。


 共同の記事を読んだ人の多くは、日野氏が全面的に降伏したという取り方をするだろう。巧みに切り取られた発言が、印象操作に使われる一つの例だ。降伏どころか、日野氏は「またやる」と言っている。加えて、メディア批判を展開している。共同ら、取材者の側も、都合が悪いコメントはスルーしたのだろう。かくして、印象操作が成立するわけだ。

 そもそも「暴力は絶対にダメ」なのか。世の中の子供がすべて、言って聞かせればすむ子供であれば、それでいい。たとえ面従腹背であろうとも、社会的に許されない言動を慎むようになればマシだ。しかし、世の中にはそんな子供ばかりではない。言ってわからなければ、痛みを与えて「お前がやっていることは悪いことだ」とわからせなければならない子供もいる。

 例えば、犯罪に手を染めようとしている子供がいるとしよう。言って聞かせ、それでも行動を止めない場合、力づくで止めさせることは、子供の将来に必要だろう。それは、指導する側の大人が担うべき責任ではないのか。私には、「ビンタはダメ」という人の多くが、子供の教育から逃げているようにさえ思える。

 「暴力は絶対ダメ」は、どこか憲法9条信仰に似ている。金正恩に言って聞かせれば、彼は核開発を止め、拉致被害者を返すのか。北の狂豚も、公正と信義ある者のひとりなのか。私は、戦争を肯定しているのではない。しかし、金の暴走を止めるためには、力を背景にした「ビンタ」的なものが必要なのだ。


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