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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2017年08月29日

すべてのジャーナリストは岩下莞爾氏の至言を胸に刻め

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 今年も24時間テレビはほとんどと言っていいほど観ていない。この番組には、チャリティ番組なのに出演者のギャラがバカ高いとの批判があることは承知しているが、内情を知らないので詳しく論評する気にはならない。今年の募金額は前年を大きく下回ったというが、長寿番組であるがゆえに、何らかの斬新さが求められているということだろう。

 番組はほとんど観なかったが、一瞬だけ、目と耳が引き寄せられる場面があった。世界で初めて、チョモランマ山頂からの生中継を成し遂げた際、現場の責任者だった岩下莞爾ディレクターのくだりだ。私が注目したのは、偉業そのものより、岩下氏が亡くなる前、後輩たちに残した言葉である。

あるがままに撮ろう
あるがままに語ろう
在るものはあると言おう
無いものはないと言おう
無いものを在ると言ってはいけない
在るものを無いと言ってはいけない
もう一度
あるがままに伝えよう


 この言葉を、今のマスメディアにかかわる人々が聞いたら、どんな受け止め方をするだろうか。「ないもの」を「あるもの」のように報道し、「あるもの」は、都合が悪ければ隠す。今のメディアには「あるがままに伝える」という、ジャーナリズムの根幹をなすべきものが、決定的に欠けているのだ。

24時間テレビ


 産経に、作家・ジャーナリストの門田隆将氏がコラムを寄稿している。

 終戦記念日の新聞を読むと、毎年、あることを思う。

 一体、「いつ戦争が始まるのか」ということである。今年もそうだった。

 〈嫌な流れ止めねば あの時代と似た空気〉(毎日)

 〈誰が戦争を止めるのか 終戦の日に考える〉(東京)

 〈72年目の8月15日 色あせぬ歴史の教訓〉(朝日)

 今年も新聞は、盛んに「戦争の危険性」を説いてくれた。確かに弾道ミサイル発射実験によって米国への挑発を止(や)めず、一触即発の状態を続ける北朝鮮や、尖閣諸島への領土的野心を剥(む)き出しに領海侵入をくり返す中国との間で、いつ日本が危機的状況に追い込まれるか分からない。だが、新聞が懸念するのは、そんな“世界の脅威”北朝鮮や中国のことではない。

 あくまで戦争を始めるのは、この日本なのである。朝日の社説(8月15日付)によれば、〈歴史に通じた人々から「戦前と似た空気」を指摘する声が相次ぐ。安保法制や「共謀罪」法が象徴のように言われるが、それだけではない。もっと奥底にあるもの、いきすぎた自国第一主義、他国や他民族を蔑視する言動、「個」よりも「公の秩序」を優先すべきだという考え、権力が設定した国益や価値観に異を唱えることを許さない風潮など、危うさが社会を覆う〉とのことだ。新聞が主張するのは、この平和国家日本が「戦前」にあるということである。

(「終戦記念日に考えたこと この平和国家日本が「戦前」にあると何十年書き続けた新聞各紙は…」より)


 例えば、である。55年体制における野党第一党は、まぎれもなく社会党だ。社会党の党是は、護憲と非武装中立だった。村山内閣という突拍子もない内閣ができたとき、村山富市が「自衛隊?まぁええじゃろう」と妥協するまでは、社会党は自衛隊否定を党是とする党だった。軍、またはそれに準ずる自衛隊のような「力」を持たず、中立を貫けば、日本は永遠に平和を享受できるという、理想論を掲げていたのである。

 ところが、その社会党は、党本部にはガードマンを置いていた。非武装中立ならば、党本部もオープンであるのが妥当だと思うが、社会党はちゃっかり、党本部を警備させていたのだ。かつて、党の委員長だった浅沼稲次郎が暗殺された過去があるから、当然といえば当然なのだが、それなら、そのような経験を踏まえ、日本の防衛力を強化し、国民や領土、了解を奪いに来るものがあれば叩き斬るという指向になりそうなものだが、社会党は浅沼暗殺事件以後も、自衛隊を否定し続けた。

 社会党のその後はお馴染みの通りで、社民党と名を変えたが、いまや永田町では絶滅種の部類に入る。報道に取り上げられることも稀で、存在感は限りなく薄い。しかし、その社会党と同じ論陣を張るいまの日本の左派新聞は、現実逃避と虚報の連発で、ネットを中心とした真実派からの批判にさらされる毎日だ。

無いものを在ると言ってはいけない
在るものを無いと言ってはいけない
もう一度
あるがままに伝えよう


 ひとりひとりのジャーナリストが、この至言を胸に刻むべきである。


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