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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2017年07月04日

自民の都議選敗退と、安倍責任論という筋悪な主張

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 振り返ってみれば、都議選は、公明党の寄生虫っぷりがいかんなく発揮された選挙だった。国政は自民党と、都政は都民ファーストと、それぞれ政権与党にくっついて甘い汁を吸おうという無節操ぶりを恥ずかしげもなく披露したが、それでもなお、立候補者23名全員が当選というのだから、笑いが止まらないだろう。山口代表は国政と都政は別だと言い訳しているようだが、下心が透け見えて、こちらが赤面ものだ。仮に都民ファーストが無能さを露呈し、次の選挙で目が亡くなったら、性懲りもなく自民党に再びくっつくだろうと予言しておく。

 都民ファーストと大阪の維新を同列に並べて評する向きもあるが、これも外れだ。私は維新の支持者ではないが、彼らには党発足当時から現在まで、大阪都構想という大義がある。一方、都民ファーストには「小池都知事についていく」という互助会的要素が強く、彼らにはど真ん中に据える政策はない。専ら今までの議会を「古い」と悪者にし、「改革」を叫んでいるだけで、何を改革するのかがわからない。分からないまま大勝したのは、メディアがツッコミを入れなかっただけであると考える。

 都議選において、自民党の大敗が最大のニュースであることは間違いない。私にとって最も衝撃的なのは、自民と共産の議席数が4つしか違わないことだ。この現実を、都議会自民はより深刻に受け止めなければならないだろう。彼らは国政の混乱による被害者ではなく、当事者なのだ。一方、民進党は逆に、中央に文句を言う立場にある。彼らは2議席減というが、前回の選挙で獲得した議席は15だ。泥船から逃げだした議員が殊更多かったわけで、逃亡の理由は中央執行部の体たらくが原因としか捉えようがない。肩を持つわけではないが、噂された全滅を回避した松原仁の辞任というのも、気の毒にさえ思える。

安倍総理


 さて、一気呵成に攻撃に出ている左派メディアも野党も、安倍総理の責任論を持ち出している。この都議選は、都政への政策など話題にすらならず、専ら国政イシューで自民党を批判する情報戦が展開された。明らかに、「自民党を敗北に導く」という意思が情報戦の根底にあった。そして、自民党が予想以上の大敗を喫した今、彼らはあたかも自分らの主張が信任を得たかのように、言いたい放題だ。

  • 【朝日】安倍政権のおごりと慢心に「NO」を告げる、有権者の審判と見るほかない。
  • 【毎日】この選挙結果は「1強」のおごりと慢心に満ちていた政権に対する、有権者の痛烈な異議申し立てと受け止めるべきだろう。
  • 【民進・野田】政権のおごり・隠蔽・権力の私物化に対し、都民は明確にNOの意思を示した
  • 【共産・小池】憲法9条を変え自衛隊を明記することについて、明確な都民のノーの審判が下ったと受け止めるべきだ。『安倍改憲』を出鼻で打ち砕いた結果になってきている

 共産党小池のコメントは、バカっぷりが見事に凝縮されたものだ。都議選は、憲法改正が議論する場でもなければ、その是非を問うたものでもない。フェイクニュースにもならないお粗末コメントである。

 都議選を国政と全く区別するのは困難である。メディアが密接に結びつけて報道している以上、有権者は引きずられるのだ。だが、それを安倍総裁の責任論に波及させるのは、筋が違うだろう。そもそも、自民が大敗した今回の都議選の出口調査(NHK)では、安倍政権の支持率は43%だったそうだ。ちなみにだが、同じNHKの調査によれば、歴代政権退陣時の支持率は下記のようなものになる。

・小泉政権(2006年9月): 51%
・安倍政権(2007年9月): 34%
・福田政権(2008年9月): 20%
・麻生政権(2009年9月): 15%
・鳩山政権(2010年5月): 21%
・菅政権(2011年8月): 18%
・野田政権(2012年12月): 20%

 選挙敗北の責任といえば辞任が一番分かり易いのだが、そもそも都議選は国政への審判ではない。安倍退陣を渇望する左派メディアや野党の剥き出しのプロパガンダは、筋違いなのだ。安倍政権にお灸をすえたという見方はできても、都議選の結果が安倍政権へ「NO」を突きつけたというのは飛躍し過ぎだろう。数字だけを見ても明白だ。

 安倍政権にとっては、倒閣野党や左派メディアに対峙する上で、対南朝鮮外交を参考にするとよい。野党やメディアが反自民、反安倍で騒いでも、「時間が経過すればそのうち・・・」とか、「話せばわかる」などという指向は通用しないのだ。むしろ、彼らの嘘やプロパガンダを白日の下に晒すまで徹底的に戦うことで、国民に正しい判断材料を提供することに尽力すべきだ。

 都民ファーストを勝たせたのは、間違いなく「風」だが、それは自民党にとって「負けの理由」でしかない。自民党の信頼は、自民党自身が自力で回復しなければならない。


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