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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2017年06月21日

「築地は守る、豊洲を活かす」 ~ 小池都知事の「決断」は「八方美人の玉虫色見解」

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 本来であれば東京ローカルの問題である築地市場の豊洲移転が話題になってから、相当の月日が経過している。昨年7月の都知事選の争点にもなったこの問題で、のらりくらりを続けていた小池都知事が、ようやく結論を出した。しかし、結論というには具体性に欠け、かつ、決断にこれほど時間がかかったことへの自戒は感じられない。

 秒読み段階に入ってきた都議会委議員選挙にこの「決断」のタイミングを合わせたことは間違いない。ウルトラCでも出せれば、都民ファーストは必ず躍進する。しかし、小池都知事の出した答えは「築地は守る、豊洲を活かす」という「いいとこ取り」で、「決断」というより「八方美人の玉虫色見解」に近い。

小池都知事


 都知事の方針はこうだ。

  • 市場は豊洲に移す
  • 築地は5年をめどに再開発し、食のテーマパークとする
  • 築地に市場機能も持たせる
  • 築地はブランドである
  • 豊洲は追加対策を講じて無害化を推進する
  • 築地を売却しないことで得られない収入の補填はこれから考える

 都知事の会見全文を読んだが、築地を持ち上げる一方、豊洲に関しては物流拠点機能という面を強調しつつも、その豊洲の価値を上げようという意思も努力も、ほとんど感じられない。うがった見方かもしれないが、これでは「豊洲は5年の命」と言っているようにも感じられる。

 そもそも、豊洲私情建設と移転の財源は、築地市場の売却で賄うのが前提だった。すべての前提を守る必要はないが、では代わりの財源をどう工面するかということについて、小池都知事は明確にしていない。「決められない期間」を含め、既に膨大な税金が無駄に使われている。築地を売らないことで必要になる費用も、「決められない期間」と同様に、税金で賄われることになる。食のテーマパークとは言うけれども、こんな漠然とした単なる案のみで「豊洲移転費用は賄える」と言われたとしても、説得力は全くない。税の面も含め、これを都民は黙って受け入れるのだろうか。

 拙ブログでは、昨年の都知事選で小池氏を応援した。小池氏の政治家としての手腕をそれほど悪く見てもおらず、それ以上に、民進党らが推した対立候補が最悪過ぎた。今でも小池都政には期待はしている。しかし、都知事が「最も賢い使い道」と豪語した豊洲と築地の将来像は、氏が描くほどバラ色ではないはず。それより、どうもこの「豊洲・築地イシュー」が、小池氏の「都民ファースト」設立と、来る都議選という政局に、体よく利用された気もする。

 それにしても、この遅延と玉虫色の決断に関し、メディアの追及の甘さは異常だ。安倍政権なら「責任を取れ!退陣しろ!」と言わんばかりの批判一色になっていたはずだ。小池氏を批判すると、自民党が息を吹き返すから、反自民、反安部陣営には都合が悪い。それが理由で手を緩めているのだろう。

 5年後の築地、5年後の豊洲は未知数だ。そんな中で5年後に小池氏が、度々噂されている「首相への意欲」を具体的に示すとしたら、笑ってはいられない。


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