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本日4月15日は、北の建国者である金日成(1912-1994)の生誕105周年にあたる日である。このため、北朝鮮の核実験が実施されるひとつの候補日とされている。米NBCが、北が核実験をしようとしている確証が得られた場合、通常兵器で先制攻撃する準備を進めていると報道しているが、これはホワイトハウスの意図的なリークではないかと推察している。「踏みとどまるなら今しかないぞ?」という、トランプの金正恩に対するメッセージだ。平壌の選択肢は日を追うごとに狭められている。長らく北朝鮮の後見人であった中共の習近平は、トランプの前で何も言えず、米軍によるシリアへの空爆を容認するほど、この問題でのキープレヤーの座から降りつつある。
だが、日本の野党はまだまだボケから覚めていない。覚めることを拒んでいるようでもある。以下は、共産党委員長の志位の発言を報じるNHKの記事だ。
共産 志位委員長 北朝鮮情勢 米に外交的解決働きかけを (NHK)
共産党の志位委員長は記者会見で、北朝鮮情勢について、アメリカと北朝鮮がそれぞれ軍事力を行使する事態に発展することを強く憂慮するとして、政府に対し外交交渉によって問題の解決を図るようアメリカに働きかけることを求めました。
この中で、志位委員長は北朝鮮情勢について、「アメリカのトランプ政権は、北朝鮮に対する軍事力行使を選択肢として、軍事的威嚇を強めているが、極めて危険な動きだ。北朝鮮がさらなる挑発行為で応じ、軍事対軍事の危険なエスカレーションが起こることを強く憂慮する」と指摘しました。

そのうえで、志位氏は「アメリカが北朝鮮に先制的な軍事行動をとった場合、韓国や日本を巻き込んで深刻な武力紛争に発展し、おびただしい犠牲が出るのは避けられない。安倍政権はアメリカに対して、外交的解決の立場に立つよう強く働きかけるべきだ」と述べました。
また、志位氏は「衆参両院で予算委員会の集中審議を行って、政府のとるべき対応をきちんと詰めていく必要がある」と述べ、北朝鮮情勢などをめぐって集中審議を行うよう求めました。
朝鮮中央通信の代弁者のような言いぐさだ。米国が軍事行動に出るとすれば、それは北の核と、その核によって他者を攻撃する危険の排除であり、「極めて危険」なのは北朝鮮の側なのだ。志位の立ち位置は38度線より北のほうにあり、有事が勃発すればそれは米国の責任であり、同時にその行動を理解した安倍政権の責任だというための準備だろう。
「アメリカが北朝鮮に先制的な軍事行動をとった場合、韓国や日本を巻き込んで深刻な武力紛争に発展し、おびただしい犠牲が出るのは避けられない。安倍政権はアメリカに対して、外交的解決の立場に立つよう強く働きかけるべきだ」
北朝鮮の問題を外交で解決できるのであれば、それに越したことはない。だが、対話のドアを閉ざしている張本人は金正恩であり、トランプではない。外交が問題解決に置いて万能でないことは、侵略の歴史を繰り返してきた歴代中共国家主席やウサマ・ビン・ラディン、アサドらが繰り返し証明してきている。そういう暴君相手においては、対話は無力に近いのが現実だ。
対話姿勢を軸とする外交努力が、北朝鮮に何をもたらしたか。危機を回避し、その場しのぎと場繋ぎと事なかれ主義が北の核開発を助け、危機を一層膨らませただけだ。拉致被害者は今も故郷に戻らず、ミサイルは日本に向けられている。「政治は結果がすべて」ということばをベースに考えれば、これまでの対北政策は完全に失敗だったのだ。威嚇をもって対抗を鮮明にするトランプが引けば、北朝鮮は意のままに核兵器を手にし、中共はほくそ笑む。米国の地位は失墜し、同盟国の日本もその道連れになる。志位の望むのは、そういう結果なのだ。
現下の北朝鮮問題は、日本の安全保障政策における戦後最大の転機である。いま民主党(民進党)政権だったとしたら…と想像するだけで、寒気がする思いだ。
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