私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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朝日新聞の短絡性 ~ 教育勅語=軍国主義

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 昨日のエントリーで取り上げた、稲田防衛相の「教育勅語の核の部分は今も大切なものとして維持をしているところだ」という発言。翌日の新聞がどう取り上げるか注目していたが、読売、毎日、産経は、社説のテーマとしては取り上げなかった。脊髄反射のように、社説で露骨な批判をした唯一の新聞が、天下の朝日新聞である。朝日は「教育勅語肯定 稲田大臣の資質を問う」と題した社説で、稲田氏の一連の発言に対する徹底的な批判を展開している。

「教育勅語肯定 稲田大臣の資質を問う」(朝日新聞)

 稲田防衛相に閣僚としての資質があるのか。重大な疑義を抱かざるを得ない発言である。

 稲田氏は8日の参院予算委員会で、戦前の教育勅語について次のように語った。

 「日本が道義国家を目指すというその精神は今も取り戻すべきだと考えている」

 「教育勅語の精神である道義国家を目指すべきであること、そして親孝行だとか友達を大切にするとか、そういう核の部分は今も大切なものとして維持をしているところだ」

 天皇を頂点とする国家をめざし、軍国主義教育の根拠となったのが教育勅語だ。明治天皇直々の言葉として発布され、国民は「臣民」とされた。

 親孝行をし、夫婦仲良く。そんな徳目が並ぶが、その核心は「万一危急の大事が起こったならば、大儀に基づいて勇気をふるい一身を捧げて皇室国家の為(ため)につくせ」(戦前の文部省訳)という点にある。

 いざという時には天皇に命を捧げよ――。それこそが教育勅語の「核」にほかならない。

 稲田氏のいう「道義国家」が何なのかは分からない。ただ、教育勅語を「全体として」(稲田氏)肯定する発言は、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という憲法の理念と相いれない。(抜粋)


 教育勅語の「核」が、「いざという時はお国のために命をささげよ」の部分である、というのは、朝日新聞なりの解釈である。この「核」の解釈の仕方が違えば、教育勅語に関する議論は永遠にかみ合うはずがない。朝日の解釈が稲田氏のそれと違うことは、指摘するまでもないだろう。

教育勅語


 朝日の社説では、看過できない言説がいくつかある。まずひとつは、教育勅語が「軍国主義教育の基礎」となったという部分である。これは、戦争というものを絶対悪にしておきたい側が、その絶対悪を構成するものとして教育勅語を利用しているにすぎない。「教育勅語を国是としたから戦争をした」という単純な公式が成立するということを信用している人はいないだろう。そういう無理筋な理論がまかり通るなら、「朝日新聞のようなメディアがいたから戦争に突入した」という公式だって成立してしまうのである。

 そしてもうひとつが、社説の結びに出てくる、「稲田氏は自衛隊を指揮監督する立場の防衛相である。軍国主義の肯定につながる発言は国内外に疑念を招く」という部分だ。この、国内外の「外」が、支那や朝鮮であることは、朝日新聞の思想を理解している人には説明するまでもない。しかも、教育勅語を肯定する人物は軍国主義者であると言わんばかりだ。朝日はこのようなステレオタイプな言説が、いつまで通用すると思っているのだろうか。

 日本は、近代化を経て、なんとしても諸外国から独立国家として認めてもらうために、明治憲法という改革憲法を制定した。ちょんまげを落とし、刀を置き、洋服をまとい、立憲君主国として国際社会にデビューを果たした。その改革的な憲法の裏で、日本の伝統と価値観を支えてきたのが皇室典範と教育勅語ではないか。外面は明治憲法を整備したことで体裁を整え、内面は皇室典範と教育勅語で慣習を継承しようとした。これが明治の英知ではないのか。

 教育勅語=軍国主義などという一面的な理論は、もう通用しない。稲田氏の発言を、社説を挙げて真っ向から批判したのが朝日新聞のみという、象徴的な10日の朝であった。


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