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3月3日、Yahooニュースに「支持率低迷の民進党はどこへ向かうのか 野田佳彦幹事長に聞く」という民進党野田幹事長のインタビュー記事が掲載されている。リード文には、「「政治主導の迷走」など、大きな批判を浴びる中で退陣した旧民主党政権。この4年でその反省がどう活かされたのか。民進党は誰と組み、どう戦おうとしているのか」というテキストが掲載されている。「この4年で反省がどう活かされたか」というのが核心的な部分だが、それに答えた野田の発言内容が失笑ものである。
支持率が落ちた理由はわからない
──2月13日発表のNHKの世論調査によると、民進党は前回の調査より2.3%下げて6.4%。3位の共産党が4.4%(+1.2%)と迫られています。
支持率が落ちた明確な理由が何かはわかりません。ただ、安倍政権に不満をもっている層も一定層いるはずなのに、その層を引きつけられていないのは、一番反省しなければいけないところです。
──どこに問題がありますか。
おそらく現実的な政策で安心感があるかどうかじゃないですか。たとえば、日米関係や自由貿易を踏まえた戦略をもっているかなど、われわれにもそうした政策は多数あります。しかし、そうした部分が伝わっていない。
昨年の通常国会と臨時国会でわれわれは、法案審査の八十数%で賛成しています。でも、世間への映り方は「反対だけ政党」と。これは残念です。

──なぜそう映ってしまうと思いますか。
情報発信力ですかね。蓮舫代表が党首討論で「長時間労働に関する法案を出しているので審議してください」と言ってはじめて、民進党がそういう法案を出していることが伝わる。情報をもっと伝える対策は総力を挙げねばと思っています。
具体的には、まずはネットなんでしょうね。広報誌も紙媒体を月2回から1回に減らし、その分ネットに早く情報を出していくようにします。
幹事長といえば選挙を仕切る要のポストであり、それ以前に、野田は首相経験者だ。鳩山、菅といった“どうしようもない”首相の後継首相だから、反省すべき点を最も理解してなければならない人物である。反省すべき点が理解できれば、どのようにしたら国民の支持を得られるか、いくつか引き出しは準備しているはずなのだが、野田は民進党支持率低迷の理由が「わからない」という。
このインタビュー記事を読んだ後に浮かぶ唯一の感想は、「あぁ、やっぱりこの政党はダメだ」というものだ。野田は、国民の理解が得られない、支持率が上がらない理由に、「ネットでの発信不足」を挙げている。確かに、既存メディアが情報を独占し、恣意的に「報道するもの」と「しないもの」を選別し、国民を洗脳する時代は終わった。それに取って代わるメディアがネットであることは間違いないが、ネットでなんでも発信すればよいと考えているなら、それは大きな勘違いである。ネット住民の「検証力」にかかれば、プロパガンダや嘘はすぐ見抜かれる。
民進党の支持率が上がらない理由など、キリがないほど挙げることができる。そもそも、彼らが国益など考えているとは思えないし、他人の批判はしながら自分らへは甘い「二重国籍問題」「ガソプリ問題」等々も、信頼度にはマイナスだ。だが、最も根本的な不人気の理由は、彼らの政治的目的が自民党を追い落とすことであることが既にバレており、彼らの中に、「こういう日本をつくる」という芯がまるでないからではないか。かつての社会党が、金がなくて党本部を移転させなければならなくなった姿を見て、それを自分らのことに置き換えることさえできれば、自ずと自己改革は進むはずだ。それを、党の幹事長が「わからない」という政党では、「やっぱりダメ」としか言いようがない。
安倍総理の支持率は確かに高い。だが、その高い支持率を支える要素のひとつは、間違いなく、旧民主党政権への反発と反動である。つまり、民進党はスタートラインに立った時点で、重いハンデを負っているのだ。この4年間の民進党の姿勢を見ていると、それすら理解できず、ただただ「アベがー」の連呼をしているだけに映る。そんな現実を直視できず、「ネットの情報発信を強化します」という短絡的な打開策しか示せないなら、この政党につける薬はない。
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