私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2017年03月02日

「聖徳太子抹殺計画」を阻止せよ ~ 歴史教育の改悪に抗議の声を!

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 日本人なら誰でも知っている聖徳太子。冠位十二階や十七条憲法を定めるなど、天皇を中心とした中央集権国家を推進した、国史では欠かせない偉人である。隋の皇帝で、暴君として知られる煬帝に対し、「日出づる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無きや……」という外交文書を送ったエピソードはあまりに有名だ。「日が昇る国の皇帝(天皇)が、日が沈む国の皇帝(隋の皇帝)に手紙を送るよ。変わり無い?」ってなもんで、当然ながら煬帝は激怒したという。遥か1400年も前に、中華思想・華夷秩序を全否定し、「我が国は真の独立国家である」と宣言したのだから、現代の政治家にも見習ってもらいたいロールモデルである。

 その聖徳太子の名が、教科書から消されようとしている。2月14日に文部科学省が発表した次期学習指導要領の改訂案に、聖徳太子の名を「厩戸王(うまやどのおう)」という呼称に統一するという案が含まれているというのだ。厳密には、改定案には小学校で「聖徳太子(厩戸王)」、中学で「厩戸王(聖徳太子)」とされている。時系列で解釈すれば、小学校で習った聖徳太子という人物のことは、正式には厩戸王と覚えようね、ということである。

聖徳太子


 何故か。文科省によれば、聖徳太子は死後につけられた呼称で、近年の歴史学で厩戸王の表記が一般的だからだそうだ。死後に付けられたおくり名/諡号は、古くは生前の事績への評価に基づいてつけられる名前のことだ。すべてではないものの、歴代天皇の呼称も諡号である。古くは大陸から伝わったものとされるが、長い年月をかけ、日本の伝統・文化に根付いたシステムである。従って、単なる学術的な名称のみでは、我が国の価値観は継承されないのではないか。

学習指導要領改訂案
中学校学習指導要領案(p.40)


 文科省の街区集指導要領改定案の論理破綻は、これだけではない。「鎖国」も、長崎や薩摩ではオランダ、支那などとの交易を許していたため、「幕府の対外政策」に改めるというのだ。文科省の担当者は「当時、鎖国という言葉は使われていなかったので、正しい言い方にした」としているが、この役人はバカなのか。

 昭和様の御代にあっては、陛下を「昭和天皇」とは呼ばない。今上陛下を「平成天皇」と呼んだら、「お前は日本人か」とツッコまれるのがオチである。奈良時代、平安時代、江戸時代なども、あとになってからついた呼称で、奈良時代の人々が自分たちの生きた時代を奈良時代と呼んでいたわけではない。こんなこと、小学生でもわかる論理だ。当時使われていなかったから呼称を変えるというなら、歴史教科書はほとんどすべてのページを書き換えなくてはならなくなる。2チャンネルには秀逸なツッコミがあった。

太平洋戦争のことも大東亜戦争って直さないといけなくなる


 この手の謀略は、既に実行段階に移されている。山川出版の教科書は、既に厩戸王が採用され、聖徳太子はカッコ書きになっている。検定を通っているということだ。

「推古天皇が新たに即位し、国際的緊張のもとで蘇我馬子や推古天皇の甥の厩戸王(聖徳太子)らが協力して国家組織の形成を進めた。603年には冠位十二階、翌604年には憲法十七条が定められた」


 摂政とも皇太子とも書かれず、単なる「天皇の甥」扱いだ。

 歴史上のことばの数々は、算数のように、1+1=2という計算式のみで答えられるものではない。学術とは別の次元に、日本人の紡いできた言葉の歴史があるのだ。文科省ではパブリックコメントを受け付けている。3月15日までなので、この指導要領に疑問を持った方は、是非この改悪を阻止すべく、声を届けていただきたい。

文科省パブリックコメントはこちらから



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[ 2017/03/02 07:08 ] 教育 | TB(0) | CM(14)
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