私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2017年02月16日

金正男暗殺 ~ 対話が通じない金正恩には、軍事的圧力の強化で臨むしかない

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 金正男が13日午前9時、マレーシアのクアラルンプール空港で2人組の女性に襲われ、死亡した。犯人と思しき女1人逮捕されたが、マレーシア当局は女がベトナムの旅券を所持していたと発表し、一方で国営ベルナマ通信が女はミャンマー人だと伝えるなど、情報は錯綜している。当局はもう一人の女と、事件に関与したと目される男4人を追っているという。いずれにせよ、時間を追うごとに「暗殺」ということばが真実味を帯びる事件だ。

 日本には、正男ファンが多く、2チャンネルなどでは悲壮感を漂わせながら「俺たちのまさおー!」などと叫ぶ書き込みも多い。偽造パスポートを使って日本に密入国を繰り返し、2001年には遂に成田の入国管理局で拘束されたが、密入国の理由を「東京ディズニーランドに行きたかった」と答えたことも、ある意味で「お茶目」と取られたのかもしれない。しかし、指導者の立場を是が非でも死守したいと考える正恩にとって、正男は目の上のたんこぶだったらしい。南鮮の情報当局は、正恩が「5年前から正男の暗殺をねらい、継続的に試みていた」と語っている。正男の死で利益を得る者は正恩以外にはおらず、恐らく暗殺とみて間違いないだろう。

 金正恩は容赦のない粛清で知られる。軍の行事で居眠りをしたとして、軍のナンバー3だった玄永哲人民武力相が高射砲で公開処刑されたという情報もある。最も知られるのは、正恩の叔父でり、ナンバー2であった張成沢の処刑だろう。数百発の機銃掃射で殺害され、遺体は金正恩の「地球上から痕跡をなくせ」という指示で火炎放射器で焼かれたという話もあるくらいだから、正恩の非道さは想像を絶する。

金正男


 この張成沢は、中共と結び、実は正男を体制の指導者に据えてのクーデター計画を画策していたという話もあるようだ。実際のところ、張成沢の公式な罪状は「国家転覆陰謀行為」であり、処刑の残忍さから見ても、正恩が張に対して憎悪を滾らせていたという見方も成り立つ。さすがに国外では殺害の方法も選ばねばならず、このような暗殺劇になったとみられるが、体制維持のためには残忍非道は粛清も厭わない正恩の正体が再認識される事件である。

 さて、この事件に我が国も無縁ではない。今回の事件が暗殺と仮定すれば、金正恩は間違いなく、会話が成立するような指導者ではないのだ。日本の対北朝鮮に対する対応姿勢は「対話と圧力」ということばで表現されるが、その「対話」など成立しないことを、正恩は自ら国際社会に示したのである。

 では、残る「圧力」とはなにか。より具体的に言えば、それは軍事オプションだろう。経済的圧力は、中共が裏で平壌を支援する方針を改めない限り、効果は限定的だ。北朝鮮にかかわる日本の課題は、拉致被害者全員の奪還と軍事的脅威の除去である。いずれも対話による解決が見込めないと判断したとき、残る手段は軍事的圧力を強化しかない。具体的かつ象徴的なイシューは敵基地攻撃能力というオプションだろう。それに反対する陣営や9条信者には、どうやったらこの対話の通じない相手から拉致被害者を奪還できるのか、具体的方法論を提示してもらいたいものだ。

 幸い、トランプ米大統領が、我が国との同盟の重要さをようやく認識したようである。オバマとでは取れなかった方法論が、トランプとの間では可能になる余地が出てきた。国民の生命と安全を守るのは国家の使命だが、その使命は、いま日本に住む国民と同様に、北に拉致された日本国民にも適用されなければならない。敵基地を叩くという議論を、具体的に進めるべきである。


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