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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2016年12月17日

プーチンは本当に土産を持ってこなかったのか?

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 民進党の蓮舫は、2日間に渡った安倍・プーチン会談を受け、「引き分けどころか、プーチン氏に一本取られた形で終わったのだとすれば、国民の一人としても公党の代表としても非常に残念だ」と述べたそうである。政府与党の粗探しが趣味と実益を兼ねる野党だ一党の代表として、皮肉のこもった精一杯批判したつもりなのだろう。野党というのは、外交交渉の埒外に置かれる立場であるが、情報がないならないなりにコメントの仕方があるだろう。こうした評論家然とした物言いは、不快感を誘う。

 我が領土を、いわば火事場泥棒敵に占領し、その後は戦利品のように扱うたソ連のやり口は、卑劣極まりないものである。だが、戦争の結果によって奪われた領土(たとえそれが降伏宣言の後とはいえ)は、理論的には戦争でしか奪い返すことしかできない。簡単に返ってくると考える方がボケているのだ。戦後、米国が日本に対し、小笠原諸島と沖縄を返還したが、これは極めて稀なケースだ。稀なケースであるが故、武力なしに沖縄返還を導いた佐藤栄作は、ノーベル平和賞を受賞したのである。戦後、核持ち込みの密約が暴露されたが、領土は奪い返した者の勝ちであり、佐藤を悪く言う声はほとんど一部の希少サヨクからしか聞かれない。

安倍・プーチン会談


 今回の首脳会談においては、プーチンが持ってきたお土産が公表されていない。経済協力というもてなしを用意した日本に対し、プーチンがお土産を何一つ持ってこなかったとは考えにくい。それはおそらく、通訳のみで交わされた首脳同士の95分間の会話の中で披露されたものだと推察する。安倍総理とて、なんの見返りもなく数千億の投資を約束すれば、国民の信頼を裏切ることになり、支持層が背を向けることは理解しているはずだ。

 戦後71年、長く東西冷戦の枠組みの中に置かれた日本では、領土問題、平和条約といった日ロ関係を棚上げにし続けてきた。単なる経済協力というギヴのみで、テイクがなければ批判されて然るべきだ。だが、日本側がロシアからテイクする部分が本当にないのか、さらに見極める必要がある。安倍総理自身が北方領土問題の解決に対する国民の期待を煽った責任はあるものの、71年間解決できなかった問題を、ここ数年で一気に解決することを求めることの方に無理があるのではないか。

 南朝鮮に不法に占領されている竹島を見てもわかる通り、ひとたび占領された領土は、実効支配している国がイニシアチブを離さない。メディアも国民も、「粘り強く交渉を」というが、それなら、政府に粘るための時間を与えるだろう。安倍政権を批判するのは、経済協力の見返りが、結果として何もなかったことが判明したときでも遅くない。


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