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既に過去の人となったと思っていた鳥越俊太郎。もうこんな下衆な素材を使うメディアはないと思っていたが、TBSの「白熱ライブ ビビット」という番組に出演していたらしい。「保育園落ちた日本死ね」の流行語大賞トップテン入りについて、「待機児童問題に一石を投じる思いで吐いた。今年の日本の実相を表している」との見解を示したそうだ。「一石を投じた」という評価については昨日のブログで反論を述べているので、ここでは繰り返さないが、「今年の日本の実相を表している流行語」という査定は、鳥越の個人的な思想やイデオロギーが言わせているセリフなのだろう。
審査員のひとりであるやくみつる。私は漫画を読まないし、やくのことはテレビのクイズ番組に出ているタレントとしてしか認識していないが、同時に、彼は急進的な反安部であり、かなりリベラルな思想を持つタレントでもある。いま社会問題として取り沙汰されている「保育園落ちた日本死ね」について、やくは選考委員としての立場を、テレビ番組で表明した。
やく氏「日本死ね」問題に反論 流行語選考に「過激」「穏当」関係なし (デイリースポーツ)
漫画家で、ユーキャン新語・流行語大賞の選考委員を務めたやくみつる氏(57)が5日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」の電話取材に応じ、「保育園落ちた日本死ね」がトップテン入りしたことに嫌悪感を示している意見があることについて「過激だとか穏当だとか、言葉を選ぶ時になんの尺度にもならない」と訴えた。
番組では、今年の流行語大賞トップテンに「保育園落ちた日本死ね」が選ばれたことに、タレントのつるの剛士が「悲しい気持ちになった」などとつぶやき、議論がわき起こっていることを特集。ツイッターや街の声を取り上げ「もう少し明るい言葉がいい」「強い言葉だから響いた」など、賛否両論あるとした。

それを受け番組では選考委員のやく氏にインタビュー。やく氏は「私も当時は嫌悪感を示した方」だったとしたが、「それとこれとは話が別」とキッパリ。「流行語を選ぶにあたって、過激だとか穏当だとか、選ぶ時に何の尺度にもならない。むしろ、こういう言葉は流行語大賞でなければ拾い得ない」と、必要であれば“死ね”など過激な言葉が選ばれることもあるとした。
そもそも流行語ではないのでは?という意見もあるが「口の端に上るという意味での流行語もあるが、その言葉が物議を醸すなり、そこから議論が巻き起こるのも広い意味での流行語である」と、“日本死ね”によって、待機児童問題がクローズアップされたことから“流行語”であると訴えていた。
少し論点がずれていやしないだろうか。「保育園落ちた日本死ね」の受賞を批判している人たちの論点は、私が解釈する限り二通りだ。ひとつは、「死ね」ということばをわざわざ表彰するような判断に対する嫌悪感で、もうひとつは、その表彰を満面の笑みで受けた、民進党の山尾志桜里に対する、国会議員としての無節操な態度に対しての怒りにも似た感情だ。
過激な言葉に対する表彰が批判のすべてだと思ってもらっては困る。「死ね」ということばは、過激だから批判されていると認識するならそれは不十分で、そのことばが持つ過激性以上に、他者の死(たとえ対象が人であっても国であっても)を望むようなことばを表彰することが、審査の在り方としてどうなのかということではないか。「仏像盗まれた。韓国死ね」が国家間の大問題に発展したとしたら、彼ら審査員はそのことばを流行語大賞トップテンにノミネートするのか。答えは言うまでもないだろう。民進党の山尾に対する批判は、既に書いたので繰り返さない。
やくのコメントの中に、「日本死ね」が「流行語大賞でなければ拾い得ない」という言及がある。つまり、このことばをピックアップした前提に恣意性があるということの証左ではないか。トップテンに漏れたことばのなかには、もっと流行したものがあったのだろう。審査員が持つ意図が、このことばのトップテン入りを実現させたのだ。
ユーキャンの本社前では、既に同社に対する抗議のデモが行われているそうだ。新語・流行語大賞は、一般人が「流行した」という実感を持って選べる直接投票制にでも変えるべきだろう。
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