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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2016年11月13日
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トランプ現象 ~ 理想主義を砕いた現実主義

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 トランプの次期米国大統領選勝利を受けた、翌日の木曜日、日本国内の新聞は社説で一斉にこの結果を採りあげた。しかし、建設的な議論を要求しているのは産経のみだ。産経はトランプの日米同盟軽視の姿勢や加盟国や韓国など他の同盟国にも駐留米軍経費の負担増を求める考えを示している事を受け、「防衛力の強化策を講じよ」と説いている。読売はそこまで踏み込まず、「同盟の新たな在り方を検討すべき」「アジア情勢への対応について、議論を深めよ」と抽象論を述べるにとどまった。

 一方、朝日と毎日という左派メディアは、盛んに「民主主義の危機」を煽っている。朝日は「イスラム教徒が米国の安全を脅かす、不法移民が雇用を奪う。敵を作り、対決を自演したトランプ氏の手法は、露骨なポピュリズムそのものだ」と批判しているが、そのポピュリズムが何故米国国民の心を動かしたかにはほとんど触れていない。泡沫候補とされたトランプは、暴言とも言われる過激な発言で物議をかもしたが、大方の予想は共和党の指名権すら得られずに終わるというものだった。そのトランプが大統領選に勝ったいま、自省すべきはメディアの側だろう。

トランプに対するデモ


 マスメディアは寄ってたかってトランプを潰そうと試みた。ところが、直接民主制における米国国民の選択は、ヒラリーではなくトランプだった。トランプにの欠点をあげればきりがない。自ら「部外者」を標榜するほど政治には素人で、外交安保についての切り口は、ビジネスマンらしくほぼ全てカネが基準となる。「もう一度偉大な米国を」という割に、米国の持つ武力がその「偉大さ」の支柱をなしていることにはほとんど無頓着のようだ。米国メディアでは、この政治素人への批判が連日メディアをにぎわせたと聞くが、それでも朝日や毎日が金科玉条のごとく叫ぶ「民主主義」の選択は、結局はトランプだったのだ。

 民主主義は、共産主義や社会主義、独裁主義の対極という点で尊い。尊いという以上に、唯一の選択である。しかし、今回米国国民が身を以って示した民主主義とはなんなのか。それは民主主義の「民」が、とりもなおさず「もともと米国の国籍を持つ人」を指すのであって、その「もともと米国の国籍を持つ人」が圧倒的不利と言われたトランプを勝利せしめたのだ。

 博愛主義は美しいかもしれない。しかし、博愛主義によって代償を負うのが自分自身である場合、その博愛主義は邪魔でしかなくなる。オバマケア(米国の国民皆保険制度)が悲惨な運用状況を呈し、国民の批判が高まることでも分かる通り、彼ら米国民は博愛的平等主義者ではなく、現実主義者だったのだ。左派系メディアを中心に、日本ではよく区別を差別とすり替え、保守派を「純血主義」「排他的」などと批判するが、そういう者たちは今回の米国大統領選の結果を見るとよい。

 グローバリズムが米国企業の生産拠点を海外し、国内産業の空洞化を促進した。低賃金で働く移民が、減少した雇用のパイを奪い、今まで米国を支えてきた白人中間層は失業、賃金の低下という波にのまれた。この怒りや憤りをすくい上げたのがトランプなのだろう。トランプを支えたのは、自分たちが受け取るはずだった富や職が奪われることに対し、8年前のオバマの「チェンジ」とは全く次元の違う「変化」を求めたのだ。

 この波はいつか、日本にもやってくる。人口減少を題材に国民を脅迫し、外国人労働者を受け入れろ、移民政策を促進しろという圧力は、今後も減ることはない。だが、リベラリズムやグローバリズムは、人を幸せにするどころか、米国民に怒りを焚き付けた。日本国民はこの米国で起こった現象に刮目し、将来の危機に備えるべきである。


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