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「世界中の慰安婦像をクレーン車で撤去したい」
「新潮45」9月号で、ジャーナリストの大高未貴氏が発表したレポートが話題を呼んでいる。最初に申し上げておくが、私はこのレポートをまだ読んでいない。しかし、zakzakに掲載された
記事だけでも、なかなかの衝撃度だ。
大高氏は、吉田清治という稀代の詐欺師の出自を追い、その謎を解明したい衝動にかられ、関東北部の県で質素な一人暮らしをしていた吉田氏の長男を訪ねたという。最初の取材で、長男はこう語ったそうだ。
「父が犯した慰安婦強制連行の捏造について、吉田家の長男として、日本の皆様に本当に申し訳なく思っております。できることなら、クレーン車で世界中の慰安婦像を撤去したい…」
「父の責任は重大ですが、一方で、あれだけの創作話を父1人でできるはずがありません。慰安婦問題を既成事実化したい人々の何らかの関与があったはずです」

吉田氏の長男が、吉田清治の詐欺的プロパガンダに加担したのでない限り、長男は非難の対象とはならない。日本国民への謝罪の念も、言葉通りに受け取るべきだろう。そして、「あれだけの創作話を父1人でできるはずがない。慰安婦問題を既成事実化したい人々の何らかの関与があったはず」という発言も、その通りだ。吉田清治の戯言に便乗し、ペンの暴力によって旧日本軍を悪者に仕立て上げ、火をつけた慰安婦問題に南朝鮮が油を注ぐのを後押しした朝日新聞のようなメディアは、「関与」以上のことをし続けてきた「問題の主役」である。
「父は済州島なんか行っていません。家で地図を見ながら原稿を書いていました」「謝罪行脚のため訪韓した際、父のパスポートに入国スタンプは押されていませんでした。なぜなら…」
朝日新聞は、吉田氏の戦後の経歴を「サラリーマン」などと報じていたが、吉田氏は人生の大半は定職につかず、その生活費は息子たちが賄っていたという。著作、講演活動を繰り広げながら満足にお金を得ることもなく、生活は常に困窮していた。吉田氏は一体、誰のために、何のために活動してきたというのか?
その謎を解くカギの1つは、吉田家と家族ぐるみで長期にわたって付き合いがあった、神奈川県警の元刑事A氏から教えてもらった。
吉田氏は「朝鮮半島のある組織にお金を借りていた」というのだ。吉田氏の韓国謝罪行脚をテレビで見ていたA氏は「正直なところ、可哀そうだなと思いました。(略)痩せちゃっているし、おびえている姿そのものでしたよ…」と当時の印象を語っている。
2014年8月5日、朝日新聞は「特集:慰安婦問題を考える」という記事を掲載し、吉田の慰安婦強制連行という証言を虚偽と判断。記事を取り消すとした。その記事で、朝日はこう書いている。
吉田氏は著書で、43年5月に西部軍の動員命令で済州島に行き、その命令書の中身を記したものが妻(故人)の日記に残っていると書いていた。しかし、今回、吉田氏の長男(64)に取材したところ、妻は日記をつけていなかったことがわかった。吉田氏は00年7月に死去したという。
朝日新聞は、慰安婦報道の検証にあたって、この長男と会っている。しかし、朝日があえて書かなかったのか、長男が語らなかったのか、大高氏のレポートにあるような「検証」は出てこない。如何なる事情があったのか定かではないが、朝日が吉田証言を社をあげて検証するなら、あの吉見義明でさえ「使えない」と判断した吉田清治の証言と、朝日が「見誤った」とする吉田証言の背景について、朝日自身が掘り下げるべきだったのではないか。
吉田清治の話が創作だと確定し、旗振り役の朝日が記事を取り消して以降も、この問題は米国で奴隷狩りのように教科書に掲載され、慰安婦像は第三国をも巻き込みながら、増殖を続ける。クレーンでこれらの慰安婦像を撤去するなら、吉田清治が既に故人である事情を考慮すれば、その金も実力行使も朝日新聞が責任を負うべきだろう。
記事を取り消したらそれで終わりではない。言論機関として、それ以前に嘘の発信者として、それらの嘘を払拭する努力を、我々国民は朝日に求める権利がある。嘘のスプリンクラー役を長年務め、その嘘がばれたら、「慰安婦として自由を奪われ、女性としての尊厳を踏みにじられたことが問題の本質なのです」という釈明にもならない文章を、臆面もなく掲載した朝日。この新聞は今も反省せず、ことの重大さを理解していないのである。
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新潮45 2016年09月号
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