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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2016年06月19日

朝日、毎日、サンモニのディレクターにも読ませたい良著「総理」

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 最近読んだ本に、元TBSのジャーナリスト、山口敬之氏の「総理」がある。その中に、興味深いくだりがある。

 一連の会議が終わった11月16日の夜、私は安倍に呼ばれて、ブリスベン市内のホテル14階の安倍が宿泊する部屋に向かった。秘書官に案内されて部尾に入ると、私はまずはその狭さに驚いた。私はこれまで幾度となく安倍の外遊先のホテルの部屋を見てきたが、ブリスベンの部屋はこれまでで最も狭く、一国の総理の宿泊施設とは思えないほど安普請だった。オバマ大統領や習近平国家主席が一泊10万~25万円前後のスイートルームに泊まるなか、この部屋は日本円で約2万円。ドアを入って左側の限られたスペースに質素なソファセットが押し込まれ、右側の壁には小さなデスクが作りつけられていた。すぐ奥の暗がりには安倍が休むであろう普通サイズのベッドが見えた。まるで大学入試のために上京した受験生が予約したビジネスホテルみたいだった。


 舛添要一に是非読ませたい。

 「総理」は、第一次政権の退任から現在までの政治家安倍晋三を追ったドキュメントだ。2007年の第一次安倍政権崩壊から5年後の総裁選に出馬するまでの復活過程に形成された、安倍政権の骨格や行動を支える「芯」を紐解き、その過程で一貫して重要な役割を担った麻生太郎、菅義偉というふたりの屋台骨をからめながら、ストーリーが進む。中川昭一氏の死が、安倍総理の再出発に大いなる使命感を与えた。ちなみに、中川氏の死と戒名、東日本大震災での小学生との約束の部分は、涙腺決壊必至だ。

総理


 反原発、特定秘密保護法、集団的自衛権の行使容認など、安倍総理は不人気な法案、票を取れない法案にも、果敢に挑戦してきた。不人気な政策を実行しても、安倍政権の支持率は高止まりしている。これについて山口氏は、国民が民主党政権の失敗と失望から学習したのだと書いている。

 「たとえ国民に不人気な法案でも必要と判断すれば果断に実行する」という姿勢が、大衆迎合の言説を凌駕したのではないか。

 反安保だけではない。「ガソリン値下げ隊」「最低でも県外」「消費税増税反対」。2009年の政権交代前夜から、民主党政権時代に受けた国民の落胆は、耳触りのいい政策そのものへの懐疑心へと変質した。日本の有権者は、たび重なる失望から学習したのだ。少なくとも、有権者はここ数年で、政治家がぶち上げる政策の中身もさることながら、その政策への思いや本気度など、政治家の信念の有無を値踏みするようになったといえる。そして国民の静かな、しかし重要な意識変化によって、永田町の力学も大きく変わりつつあるのだ。


 この「意識変化」は、来る参院選と都知事選で試されることになる。

 山口氏は、ジャーナリズムの政権批判のメカニズムを、こう解説している。

 メディアはえてして、政権内部の人間関係が円満な時には「なれ合い」と批判し、意見の食い違いが見られる時は「不協和音」「閣内不一致」と攻撃する。果断な決断をした際には「独裁者」、協調を優先すれば「優柔不断」、党や役所の自主性を尊重した場合は「丸投げ」と攻撃する。要するに、為政者が「何を」「どう」やろうとも、メディア側はそれを批判する形容詞を用意しているのである。


「最も総理にしてはいけない人物」
「安倍は人間じゃない。叩き切ってやる」

 これらは酔客の戯言ではない。れっきとしたテレビキャスターや大学教授による、公の場での安倍に対する発言である。(中略)

 一般人の感想ならまだしも、もしジャーナリストや学者を名乗る人物が「最も総理にしてはいけない」と断定するなら、根拠を示す必要がある。一国の宰相とはどういう仕事であり、どのような人物が適しているのかという点について見解を表明した上で、対象となる政治家の人格について客観的事実を示し、適不適を評定するのが責任ある発言者の態度だといえよう。これができないのであれば単に感情的に批判していることは明らかであり、その論評はジャーナリズムにもアカデミズムにも属さないと言わざるを得ない。


 この部分を、山口氏を首にしたTBS、特にサンモニのディレクター、朝日、毎日らのサヨクメディアの記者やデスクにも読ませたい。

 「総理」は、政治家の内面まで深く入り込み、安倍晋三という政治家の人間性までを深く掘り起こした良著だ。

総理
総理



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