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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2016年05月22日

“基地があるがゆえに起きた事件”という反米軍基地キャンペーンの愚

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 沖縄で起きた、米軍属による残忍な女性殺害事件は、絶対に許せない非道である。しかし、この事件を受けての翁長沖縄県知事の発言はほとんど支離滅裂で、とても納得できるものではない。

翁長知事「怒りの行き場がない」 沖縄・米軍属事件 (沖縄タイムズ)

 元米海兵隊員で米軍属の男(32)が死体遺棄の容疑で逮捕されたことを受け、翁長雄志知事は19日、「この怒りは持って行き場がない。痛恨の極み。沖縄の知事として大変残念だ」と述べた。成田空港で報道陣の取材に応じた。
 翁長知事は「基地があるがゆえに事件が起きてしまった」と強調。米軍普天間飛行場の移設問題に「不退転の決意で取り組みたい」と話した。
 米軍属の逮捕に、「米国で議員や有識者らと会い、70年間も米軍基地があることの負担と、辺野古新基地建設で県民が新たな負担を背負うことの理不尽さを訴えてきた。その矢先にこのような悲しい結末に至った」と憤った。

翁長


 翁長はこの事件を「米軍基地という迷惑施設の象徴」として宣伝したいのだろう。「反米軍基地キャンペーン」には、その象徴となる事案がセンセーショナルであればあるほど、効果を発揮する。今回は人の命にかかわる問題であるから、翁長のキャンペーンにとっては格好の材料となる。

 しかし、「基地があるがゆえに事件が起きた」という発言は看過できない。もしこの「米軍基地=犯罪の温床」という公式が成り立つなら、それは、米軍基地で働く人々すべてを十把一絡げに「犯罪のポテンシャル」とするもので、これはいわゆるヘイトスピーチではないのか。この主張は、沖縄基地を取り巻く「反基地運動」の活動家たちにも共通するプロパガンダで、理論ではなく感情によるものでしかない。

 もし、「基地があるがゆえに事件が起きた」というなら、世の中のありとあらゆるものが事件の原因になる。交通事故が起きるから車は廃止すべきとか、航空機は危険だから飛ばすな、薬は副作用が怖いから飲むな等々の意見も成り立つということになる。こんなステレオタイプの主張は、世の中の人に振り向きもされない。

 翁長が、事件に遺憾の意を表明しながらも、例えば日米地位協定の見直し一本に論点を絞って、米国と日本政府に働きかけるなら、まだ聞く耳を持つ人はいるだろう。だが、この事件を政治利用しようとする魂胆があからさまに見えた時点で、説得力は無くなる。

 ついでに言えば、この事件に関して中谷防衛大臣が「申し訳ない」と言ったとされるが、日本の防衛相が謝罪すべき事柄ではない。被害者を悼む心は良いが、安易な言葉で、日本政府と事件の因果関係を結びつける必要はない。


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