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13日の金曜日、参院でヘイトスピーチの対策法案が賛成多数で可決され、衆議院に送られた。今国会で成立する見通しだという。1995年に日本が加入した国連の人種差別撤廃条約に対するアリバイ作りという側面もあるのだろうが、この法案は様々な問題をはらむ。
これはTwitter界隈で極左反日記者として名高い、東京新聞の佐藤圭のツイートだ。高市総務相の停波発言で「メディアが萎縮する」などとご高説をぶっていた人たちが、この法案で懸念される表現の自由とその萎縮について口をつぐむのは理解できない。「朝鮮人」という表現が問題視されるという。付帯決議を全部読んでいないので、この「朝鮮人」という表現が単体で問題視されるのか、或いは排斥の表現と組み合わされたときに問題視されるのかはわからない。
1976年、「ピノキオを洗う会」という団体が、童話の名作、「ピノキオ」を差別文学と訴え、出版社に回収を求めた事件があった。その団体はピノキオのどこを問題視したのか。
びっこのきつねとめくらのねこのこじきがやってきました
これら、「びっこ」「めくら」「こじき」という表現が、障害者に対する差別を拡大すると訴えたわけだ。「ピノキオ」は童話として定着しており、いうならば古典である。その作品のなかにある「びっこ」「めくら」等々のことばを“狩ろうとした”わけだ。
言葉狩りによって「侮辱」や「差別」がなくなるわけではない。「侮辱」や「差別」の根絶を求めるなら、それは一義的には教育の問題である。ヘイトスピーチ防止法は、ピノキオのような言葉狩りを助長する危険な法律になる可能性があり、看過するわけにはいかない。
名作「座頭市」は、今ではほとんどテレビで放映されない。「どめくら」という表現があるからだそうだ。これこそ「萎縮」ではないのか。

言霊――なぜ、日本に本当の自由がないのか
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