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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2016年05月03日

末代まで恥をさらすことなきよう、一日も早い国産の憲法を

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 今日5月3日は、世間で言う憲法記念日である。祝日法では「日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する」ことを趣旨としているようだが、現行憲法の施行と国の成長は、その趣旨とは裏腹に、完全に逆行していると言わざるを得ない。言い換えれば、現行憲法に対する盲目的肯定が国民の思考を停止させ、憲法9条という新興宗教的条文が、現実から国民の目をそらす効果をいまだに発揮しているということだ。これでは成長など期待しようもない。

 民進党岡田代表は、一昨日、今夏の参院選の最大の争点に憲法9条見直しの是非を位置付けたそうである。

夏の参院選 岡田氏「9条が最大争点」 (東京新聞)

 民進党の岡田克也代表は1日、夏の参院選で憲法9条見直しの是非を最大争点に位置付ける考えを示した。「安倍晋三首相は9条改正に何回も言及している。与党が参院で3分の2の議席を取れば改正するという意思表示だ」と述べた。宮崎市で記者団の質問に答えた。

 同時に「自民党改憲草案の最大の問題」として9条を見直し集団的自衛権行使を容認する点を挙げ「民進党の参院選マニフェスト(政権公約)に平和主義を守るようしっかり書き込み、訴える。大いに論争したい」と強調した。


 9条改正を否定するなら、自衛隊の存在も否定すべきだろう。9条には、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と書いてある。原理主義者といわれる岡田であるから、憲法の原理原則には忠実であるべきだ。民共合作を否定し続ける岡田だが、言っていることは共産党と変わらない。それどころか、共産党への秋波と捉えられても文句は言えまい。

 哲学者の長谷川三千子氏は、この憲法の本質をただの一文で的確に表現している。

「日本国憲法の基本は、日本人の生命、財産は国がこれを保障せず、旧敵国、すなわち、アメリカが保障するというところにある。」


 つまり、岡田のようにひたすら9条を守ろうとする政治家たちは、国民の生命、財産を守ることを放棄し、現実から逃げているということだ。

 その憲法は米国人が書いたものである。石原慎太郎氏も憲法に書かれた文章に苦言を呈し続ける一人だが、福田恒存もこの憲法が死文の累積だという痛烈な皮肉をしている。「日本への遺言」という文庫本に収録された福田恒存の名言集のなかにある。

現行憲法に権威が無い原因の一つは、その悪文にあります。悪文といふよりは、死文と言ふべく、そこには起草者の、いや翻訳者の心も表情も感じられない。吾々が外国の作品を翻訳する時、それがたとへ拙訳であらうが、誤訳であらうが、これよりは遥かに実意の籠った態度を以て行ひます。といふのは、それを翻訳しようと思ふからには、その前に原文に対する愛情があり、それを同胞に理解して貰はうとする欲望があるからです。それがこの当用憲法にはいささかも感じられない。

福田恒存


今更ながら欽定憲法草案者の情熱に頭が下ります。良く悪口を言はれる軍人勅論にしても、こんな死文とは格段の相違がある。前文ばかりではない。当用憲法の各条項はすべて死文の堆積です。こんなものを信じたり、有り難がったりする人は、左右を問はず信ずる気になれません。これを孫子の代まで残す事によつて、彼等の前に吾々の恥を曝すか、或はこれによって彼等の文化感覚や道徳意識を低下させるか、さういう愚を犯すよりは、目的はそれぞれ異るにせよ、一日も早くこれを無効とし、廃棄する事にしようではありませんか。

出典:福田恒存 当用憲法論・Ⅵ


 また、日本政府とGHQの間で憲法の交渉にあたっていた白洲次郎は、無念の思いをこう語っている。

 「斯ノ如クシテコノ敗戦最露出ノ憲法案ハ生ル『今に見ていろ』ト云フ気持抑ヘ切レス ヒソカニ涙ス。」

白洲次郎


 いずれも、岡田克也に言い聞かせたい思いだ。GHQの宣伝工作と、検閲に怯えてGHQの宣伝役になり下がった新聞に毒され、この憲法を素直に受け入れた日本人も多かったが、白洲や福田のように、この憲法そのものに「今に見ていろ」という忸怩たる思いを持ち、末代までの恥と認識する人もいたのだ。

 さて、福田の孫の時代は既に来てしまっている。我々の孫の時代も、そう遠くない未来に、容赦なしにやってくる。その時代まで我々自身の恥をさらすかは、今を生きる我々国民の覚悟のあるなしによって決まる。憲法記念日など祝う気になれないが、そこで止まってしまっていては、我々自身も護憲派と同じ思考停止の中で甘えているということになる。

 そんな恥はさらしたくないものだ。孫の時代に文化感覚や道徳意識の低下を招かぬよう、一日も早い日本人が書いた憲法を手にしたいものである。



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