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バラク・オバマ米大統領が、伊勢志摩サミットの後、広島を訪問することを決めたという報道がある。原爆資料館の見学や原爆慰霊碑へ献花を行うほか、平和公園で被爆者や若者およそ1,000人を前に、核廃絶に向けたスピーチを行うことで調整しているという。米国の大統領として初めて広島を訪問するという意義には賛同するが、核廃絶という実現不可能な政策を宣伝する場として、広島を政治利用する目的なら、それはご遠慮願いたいものだ。
このオバマ訪問を引き合いに、相変わらずの安倍政権批判を展開しているのが、元外交官の
天木直人という芸者だ。そういえば、天木が結党宣言した「新党憲法9条」はその後どうなったのだろう。結党宣言が出たのがちょうど1年前だが、党員や支持者の獲得が芳しくないのか、その後の噂は聞かない。まぁ新党9条などどうでも良いのだが、下の天木のブログでは、オバマの広島訪問と慰安婦問題における日韓合意を並べ、「とても重要な視点であると自画自賛」しながら、結局は安倍批判にもっていくという、“いつもの主張”を展開している。無駄に長いので、半分ほど引用する。
歴史問題をごまかして政治決着を繰り返す安倍首相の大罪 (天木直人の公式ブログ)
これから書くことは、とても重要な視点であると自画自賛するが、はたして読者はどう判断するだろう。(中略)
もしオバマ大統領の広島実現が、報道されている通りの形で行われるなら、日米双方の思惑の違いが残ったまま、米国大統領の歴史的広島訪問という「偉業」だけが残り、それ以降、この問題は終わってしまう。
米国大統領のはじめての被爆地訪問は「偉業」である事に間違いないから、誰もそれを正面から批判できない、しない。
「偉業」を成し遂げたオバマ大統領と安倍首相の功績だけが喧伝され、歴史に刻まれる。
原爆を人類に投下した唯一の国である米国と、投下された唯一の国である日本との真の和解は、うやむやのまま歴史の彼方に追いやられることになる。
二度とこの話が持ち出されることはないだろう。
そういえば、つい最近、同じような事を我々は目撃したような気がする。
その通りだ。
昨年12月の慰安婦問題についての日韓合意であり、その半年ほど前の8月の安倍談話である。
いずれも表面的には歴史問題に決着をつけた形となった。
しかし、一番重要な歴史認識のところがまったく曖昧にされたままだ。
和解どころか対立したままだ。
それにもかかわらず、歴史問題の決着という「偉業」だけが語り継がれていく事になる。
それを目撃した我々が生きているうちはまだいい。
しかし、若い世代がすべての時代になれば、すべてが忘れ去られ、「偉業」だけが残ることになる。
みずからの手柄のために、歴史問題を曖昧決着し続ける安倍首相は、はかりしれないほど罪深いと思う(了)

天木直人
さて、天木と違って、私はオバマの広島訪問が「偉業」であるとは思わない。米国大統領として初めて、という枕詞で箔はつくけれども、偉業と呼べるものではない。そして、オバマの広島訪問で、米国による原爆投下をはじめとする戦争犯罪に関する論争がすべて終わるわけではない。オバマの広島訪問は、今後も続く日米関係における一里塚ではあるが、「米国と原爆」というテーマを語る端緒に過ぎず、論争に終止符を打つものにはなりえないのである。
天木は、このオバマ訪問と南鮮との日韓合意を並べ、「安倍総理が、歴史認識を合間にしたまま政治決着という偉業を残す」と言っている。
しかし、一番重要な歴史認識のところがまったく曖昧にされたままだ。
和解どころか対立したままだ。
それにもかかわらず、歴史問題の決着という「偉業」だけが語り継がれていく事になる。
そもそも、歴史認識に対する決着など、あり得ないのである。歴史認識は国によって異なり、その異なることをお互いに認識するというところからスタートしなければならない。これができないのが支那や南鮮だから困ったものなのだが、政治決着とは、お互いの異なる立場を認め合い、例え曖昧であろうとも「お互い、一旦鉾を収めよう」という処し方のことを言うのだろう。それを「自らの手柄のため」といって安倍総理を批判するなら、「外交官時代に何を学んだのだ?」というブーメランが返ってくることになるのではないか。
そもそも、日韓合意が最終的・不可逆的に解決させた慰安婦問題というのは、その大筋がフィクションであるからこそ、日本側の批判が強い。一方で、原爆というのは誰もが認める歴史的事実であり、非戦闘員の大量虐殺という国際法違反だ。そのふたつを同列に並べること自体、天木の外交的センスを疑う。
結局、天木の主張は、安倍総理を批判したいがために導き出されたこじ付けによるものであって、反安倍という結論報道を継続する朝日新聞と何ら変わらない。罪深いのは、天木の方である。
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