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安倍総理が、16日に予定されていた熊本の被災地視察を中止した。被災現場や避難所などを視察する計画だったが、現地の混乱が続いていること、また、首相が訪問することによって生じる現地の手間、作業、諸々の配慮などを鑑み、中止したのだと思われる。
賢明な判断だろう。総理大臣が訪問することで、現地の人々は日本中が支援に回っていることを確信するだろうが、それは状況とタイミングによるものだ。5年前、福島第一原発事故が発生した直後に菅直人が現場に押しかけ、その現場に散々迷惑をかけたことを思い出す。実質的に能力を持たないものは、パフォーマンスでそれを補おうとするものだ。いずれは首相の現地訪問があるだろう。しかし、いまではない。
被災した現地を混乱させているのは、やはりマスメディアである。賢明なSNSユーザーは、被災した方々が何を求めているか、情報の拡散を試みている。何処で何人が孤立しているのか、どの避難所で何が不足しているのか、そういった類の情報が瞬く間に広まっていく。いわば、SNS時代の即席緊急連絡網といったもので、東日本大震災の経験が良く活かされている。
ところが、5年前の震災からほとんど学習していないのが、マスメディアである。
こういった、報道の名を借りた迷惑行為ともいえるものが、ネット上には数え切れないほど掲載されている。
すべてではないだろうが、震災後に見た報道番組、ワイドショーの類では、同じテレビ局が複数のレポーターを現地に派遣し、似たような場所からしたり顔で画面に向かって絶叫する姿があった。福島の時も同じだったと記憶している。
報道番組は必要である。被害状況がどれほどで、被災者がいまどのような状況にあり、何を求めているのかは国民全体の問題でもあるからだ。ただ、新聞、テレビが際限なく現地に押し寄せ、道路をふさぎ、空から爆音を轟かせ、疲労困憊する被災者をライトで煌々と照らす必要はあるのか。彼らは職業柄、現地に足を運ぶのが商売の一部だ。しかし、その使命感が被災者の迷惑となっては、本末転倒だろう。
メディアも市場原理の上で商売をしているから、我先に、我が社が特ダネをと意気込むのは否定できない。ただ、東日本大震災の教訓を活かす気があるのなら、業界内で何か役割分担のようなものを決められないものか。もっとも、自民党の憲法改正草案にあった非常事態条項について、「独裁だ」「人権は無視か」とアサッテの批判をする人が絶えないから、メディアにもあまり多くは望めないだろうが。
キワメツケは、この男だ。
緊急事態条項ができたら、被災現場が何故見殺しになるのか。ここにもイデオロギーでしか物事を語れない馬鹿がいた。
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