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世のニュースでは「民進党が結党した」というのだが、単に看板を掛け替え、元の仲間を呼び戻しただけの話であり、この「結党」ということばは国語として如何なものかとさえ思ってしまう。その民進党なる野合政党が昨日27日、旗揚げの集会を開いたのだが、会では君が代斉唱がなかったそうだ。私は24日のエントリーで、民進党の英語政党名からJAPANという単語が消えていることを指摘したが、その指摘を具体的に示したということになる。
民進党に対する世論の受け止めは、極めて冷静だ。
NNN世論調査
「期待する」 26.6% / 「期待しない」 59.7%
共同通信世論調査
「期待する」 26.1% / 「期待しない」 67.8%
いずれも週末の調査結果だが、期待しないという選択には若干の差はあるものの、傾向としては同じだ。自民一強が続く状況下で、野党第一党が勢力を拡大したにもかかわらず、ご祝儀相場さえ表れていない。共同の調査では、政党支持率も8.0%と低く、2月の前回調査で民主党と維新の党が得た支持率の合計10.5%さえも下回ったという。新設された党の公式サイトには、「民進党 はじまる」というコピーが掲載されているが、「はじまる」ではなく「終わった」という完了形の方がお似合いではないか。

代表に就いた岡田克也は、スピーチで党名を「新進党」と間違えたそうだ。私は、民進党の結党大会なるものを観るほど暇ではないので、これを含めてネットの情報に頼るばかりだが、特徴だった来賓が4名ほどいたようだ。ひとりはジェンダーフリー推進者の東大教授、大沢真理、次に連合の神津会長、ショーンKの学歴詐称を世間のせいだと責任転嫁した脳学者の茂木健一郎、そしてもうひとりはSEALDsの奥田である。
茂木は、「今日、私がここに来た理由はたった1つだ。民進党は政権交代が可能な党になってほしいという願いからだ」と語った。脳学者でも、自分の脳は研究対象ではないらしい。政権交代が可能な政党とは、理念を掲げ、確固たる覚悟を示した綱領のもとに団結し、政策をつくり、有権者に訴えていく政党である。主にメディアが作った風によって政権を取った旧民主党にはそれらがなかったが、民進党の綱領は「逃げの綱領」としか読めない。上の世論調査でも示された通り、世論は民進党がただの野合、数合わせであることは見抜いている。茂木の期待が夢に終わることは確実である。
来賓のトリは、SEADLsの奥田だったようだ。奥田は、「国民の政治離れではなく、政治の国民離れが原因だ」「僕らはバカじゃないから、政治家が嘘を言えばわかる」などと語ったようだが、国民の政治離れ、政治の国民離れを最も具体的に体現したのが、2009年夏以降の民主党政権である。嘘を見抜けるのであれば、2009年総選挙前に民主党が提示したマニフェストの嘘を、奥田は気づいていたということになる。であれば、どのツラさげて民進党の結党大会に祝辞を送るのか。

民進党は、綱領の中に立憲政治を謳っている。おそらく、その箔付けのために、安保法制に否定的見解を述べていた長谷部恭男教授や小林節などに、祝辞を依頼したに違いない。ふたを開ければ、来賓には重量感が全くないどころか、共産党系団体のSEALDs奥田を登場させる始末である。広告塔に奥田を使わざるを得なかったこの現実が、民進党結党大会なるものが、民進党の終わりの始まりを示しているように思えるのである。
ちなみに、民進党に呼ばれなかった山口二郎は、共産党大会にでも売り込みに行くといいだろう。
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