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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2016年03月18日

ショーンKの学歴詐称を「世間のせいだ」と主張する脳科学者について

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 学歴詐称が発覚した、経営コンサルタントのショーン・マクアードル川上氏(以下、「ショーンK」)。「テンプル大学でBA(学位)、ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。パリ第1大学パンテオン・ソルボンヌに留学」という肩書がすべて虚偽だそうで、なかなか大胆な嘘を言う人物だ。ちなみに、高校時代のあだ名は「ホラッチョ」で、ショーンK氏の故郷・熊本ではホラ吹きという意味だそうである。

ショーンマクアードル川上


 この人物をコメンテーターとして採用していたテレビ朝日。古館は「テレビをご覧のみなさまに本当に申し訳ない思いでございます」と謝罪したというが、閣僚のゴタゴタでいつもきまって「総理の任命責任」と厳しく追及するテレ朝は、ショーンK氏の起用について、果たして任命責任を感じているのだろうか。見解を聞いてみたいものである。

 そもそも私自身はこの話題にあまり興味を持っていなかったのだが、興味を持たせる人物が出現した。SEALDsデモで気色悪いラップを披露し、あのルーピーが主宰する東アジア共同体研究所の理事も務める、脳科学者、茂木健一郎である。茂木はブログで、ショーンKについての自身の見解を書いている。「ショーンKを作ったのは世間だ」というのである。

ショーンKさんを作ったのは、世間ではないでしょうか (茂木健一郎オフィシャルブログ)

私は、ショーンKさんがご自身の学歴について、真実ではない情報の開示に直接ないしは間接的に関与されていた可能性があることについて、決して肯定しているわけではありません。

また、番組、特に、報道番組のキャスターとして、学歴等について真実ではない情報を開示していたことで、資質が問われる、という論も、理解できます。その意味で、結果として、今回ショーンKさんが番組をご辞退されたことも、妥当だとは思います。

茂木健一郎
(イメージ画像w)


虚偽は、「事実」と「あるべき姿」の間の乖離から生まれるものだと思います。その意味で、「あるべき姿」が、ハーフ、ハーバードMBA、国際コンサルタントである、という世間の実態に、私は、未だに、違和感を抱かざるを得ません。

あるべき姿があると、それを持たない人は、コンプレックスを持つでしょう。ショーンKさんも、ひょっとしたら、コンプレックスを持たれていたかもしれません。しかし、私は、本来、人間にはあるべき姿などないと、思っています。

世間は、平気で、人生にはあるべき「学歴」や「経歴」があるのだという情報を垂れ流ししているように、私には見えます。立派な週刊誌が、東大合格者高校別一覧なるものを掲載したり、「正社員」と「非正規」の間に「勝ち組」「負け組」の差があるような記事を載せたり。

LGBTの多様性については、ようやく理解が深まってきているのに、学歴や職については、未だに差別、区別をして当然という世間の風潮があります。無自覚に「ハーフでかっこいい」「ハーフできれい」と書いたり。

ショーンKさんは、世間の、そのような「かくあるべき」という像に、パーフェクトストームのように当てはまっただけ、という気がします。だとしたら、ショーンKさんを作ったのは、ご本人であると同時に、世間なのではないでしょうか。


 茂木氏は、東大出の脳科学者でも、句読点のつけ方は不得意なようだ。そんなことはどうでもよいが、茂木の持論はすり替えのオンパレードだ。

 茂木は、ショーンKの学歴詐称を虚偽というが、ショーンKは実際にその肩書を引っ提げ、利益を得ていたという点からいえば、詐欺に近いのだ。虚偽は、「事実」と「あるべき姿」の間の乖離から生まれる、というご高説はさておき、ショーンK自身が「ハーフ、ハーバードMBA、国際コンサルタントである」という嘘で、自分のあるべき姿を飾ったとしても、それは茂木が言う「世間の求め」によるものではない。少なくとも報ステ等のテレビ番組の場合、放送局からの一方的押し付けなのだ。

 そんなものを、世間のせいにされては困る。ことの本質は、ショーンK氏が自身の学歴を詐称し、そのことによって少なからず利益を得ていたということである。彼はこのことによって、今回ペナルティを受けた。茂木は、この一件を学歴偏重社会のせいにしようとしているようだが、学歴偏重社会の中でも真正直に生きてきている人が圧倒的多数のはずである。ショーンK氏が学歴を偽り、機会と利益を手に入れたなら、「ショーンK氏自身がその学歴偏重社会を利用した」ということになる。それを世間のせいにするというのは、あまりに論点がずれ過ぎだ。

 茂木の論旨をそのまま受けてしまえば、「犯罪者を作るのは世間」ということになる。そうやって、すべてを世間や一般社会のせいにしてしまえば、そこから培われるのは単なる無責任体質でしかない。ショーンK氏が「間違い」ではなく「明らかな嘘」を言ったことについて、「それはお前ら世間のせいだ」と言われては、たまったものではない。それとも、その「世間」とやらのなかに、茂木自身は含まれていないのだろうか。


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