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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年12月14日

日印関係の深化がどうにも気に食わない朝日新聞

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 「二つの海の交わり」(Confluence of the Two Seas)という極めて優れた演説がある。平成19(2007)年8月22日、安倍総理がインドの国会で行った名演説で、総理が最後の一文を読み終え、深い礼をした直後に静寂が打ち破られ、インドの国会議員が総立ちになり、長く拍手が鳴り止まなかったという逸話を残したものだ。

 演説では、岸信介が日本の首相としてはじめてインドを訪れ、ネルー首相が「この人が自分の尊敬する国日本から来た首相である」と紹介してくれたこと、インド国会が原爆投下の日に決まって祈りをささげてくれていること、ネルー首相が日本に寄付してくれた、娘の名前を付けた「インディラ」という象をはじめ、その後「アーシャ(希望)」、「ダヤー(慈愛)」、そして「スーリヤ(太陽)」という名前の像を寄付することで、敗戦国日本の復興や不況脱出を激励してくれたことを紹介している。演説が意味するものは、日本とインドの精神的な連帯を確認だったと思う。

 2007年の安倍総理の訪印を、産経は「日印首脳会談 戦略的協力さらに育てよ」、読売は「日印首脳会談 重層的な「新次元」の関係を築け」と激励したが、朝日は「首相の訪印―価値観外交のすれ違い」と題する社説を掲載し、安倍総理を批判した。

朝日新聞社説:首相の訪印―価値観外交のすれ違い (朝日新聞)

 そもそも安倍首相の価値観外交は、中国包囲という色彩を帯びている。

 03年度以降、インドは中国に代わって円借款の最大の受け取り国になった。価値観外交の展開に伴って、援助額はさらに膨らんだ。

 しかし、日本にとって中国が持つ重みは、インドとは比べものにならない。在留邦人でみれば、中国が10万人を上回るのに対し、インドは2000人ほどだ。相互依存の度合いが全く異なるのだ。

 中国を牽制するテコにインドを使うような外交は見透かされる。インドにしても中国との交流を深めており、利用されることに甘んじるような国ではない。

 価値観を声高に唱えるような一本調子の外交は考え直した方がいい。(以上、抜粋)


 「中国様を差し置いて」と言わんばかりの論説だ。北京の顔色を窺うぐらいならまだ可愛げがあるが、「中国様を大事にしろ」というい正面切った論説は、イデオロギー主張が露骨すぎる。支那傾斜への一本調子を考え直すのは、朝日新聞のほうだ。

 今回の安倍総理の訪印においても、朝日は2007年の「価値観外交のすれ違い」同様、安倍総理を批判している。ある意味で、反安倍のためなら、何でも利用する朝日らしい。朝日が今回利用したのは、インドへとの原子力協定だ。

日印原発協力 核不拡散の原則を壊す (朝日新聞 2015/12/13)

 とりわけ日本は、「核なき世界」づくりを先導すべき国である。核の悲惨さを知るだけでなく、世界最大級の原発事故を起こし、今も放射能による汚染に苦慮している。核拡散の歯止め役を務めるはずの国である。

 にもかかわらず5年前にインドと交渉を始めた民主党政権も、今回の安倍政権も、ともに被爆国としての責務を忘れてしまったというほかない。

 安倍首相はきのうの会見で、インドとともに核兵器のない世界をめざす旨を語ったが、その具体的な行動は見えない。

 核にこだわる北朝鮮やイランに対し、インドの扱いがなぜ違うのか、どう説明できるのか。他の国の追従をやめさせる説得力も失ってしまう。

 不拡散体制を守るべき日米などが自らその根本を崩す限り、核の脅威は増すばかりだ。(以上、抜粋)


安倍総理とモディ首相


 福島第一原発の事故を受けた日本では、新規の原発をつくることは難しい。ただし、例え数十年かけて原発への依存度を下げようとしても、その期間における原子力技術の継続的な研究は必要なのだ。日本の原発輸出は、技術の継承ひとつとっても必要なのだ。そういう現実的な問題がありながら、大新聞が「原発なくせ」と主張するのは、無責任な理想主義である。

 外交とは、国益のために他国を利用することであって、インドは日本の難しい対中関係を利用し、インフラ整備のための金と技術を手に入れるという国益を実現している。日本はインドを利用し、対中包囲網の形成に一役買ってもらい、同時にインドの巨大なマーケットを自国の経済のために利用するのだ。それが現実である。

 朝日新聞のような、国益のまえにイデオロギーがあるようなメディアは、そういう現実が分からないのか、分かっていても無視しているだけのこと。核兵器と原発を一緒くたにして批判する報道姿勢も問題だが、そもそも“宗主国”支那の核保有について、朝日は論陣の先頭を切るべきではないのか。


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