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民主党があまりに不甲斐なく、維新もお家騒動で呆れられる野党のなかで、共産党だけがなかなか元気だ。昨年12月に行われた衆院選で、公示前の8議席から議席数を2倍以上に伸ばした。その後の地方選でもなかなか堅調だ。調子に乗った志位委員長は、「国民連合政府樹立構想」をぶち上げ、他の野党に賛同を呼びかけた。
結局、その国民連合政府の話に乗ったのは、単独では消えゆくのみの社民党、小沢・山本太郎の党くらいで、他の党は見向きもしていない。共産党の好調さには、反安倍を最も鮮明にするその特徴に、共産党の正体をよく知らない無党派層が食いついているだけのことだと、私は考えている。現状の政治に不満を持つ層の受け皿になっているということなのだろうが、共産党があまりに調子に乗ると、その層も懐疑的にならざるを得ない。下記はそんな可能性を感じる記事だ。
共産・志位委員長「中国、北朝鮮にリアルな危険ない」 (産経)
共産党の志位和夫委員長は7日のテレビ東京番組で、核・ミサイル開発を進める北朝鮮と南シナ海で軍事的挑発を続ける中国について「北朝鮮、中国にリアルの危険があるのではなく、実際の危険は中東・アフリカにまで自衛隊が出て行き一緒に戦争をやることだ」と述べた。

志位氏は、共産党が「戦争法」と呼ぶ安全保障関連法について「一番具体的な危険はIS(イスラム国)に対し米軍が軍事的行動をエスカレートさせ、日本が兵站で支援し、実体上は戦争に協力していくことだ」と強調。アフガニスタンに展開する米軍の治安部隊についても「実際は戦争だ」と指摘した。
その上で、「実際の危険はアフガニスタンであり、ISであり、(自衛隊による)南スーダンのPKO(国連平和維持活動)の任務の拡大だ」と語り、中国や北朝鮮の軍事的脅威に言及することはなかった。
志位は、北朝鮮や支那は日本にとってリアルな脅威にならないと説く。北朝鮮と支那が軍事的脅威であることは、いまや常識である。志位は、その本当の脅威より、自衛隊の海外派遣が「比較上」危険だと印象付けるために、この発言をしたのだろうと思う。北と支那がなぜ危険性がないのか、志位は根拠を示していない。ただ単に、自衛隊の海外派遣を利用して、安倍政権を悪魔化したいだけなのだ。
この志位の発言は、最近聞いた政治家の発言の中では、最も現実離れしたものだ。支那が要塞化を試みる、スプラトリーの人工島はいうに及ばず、そもそも習近平がオバマとの会談の中で提案した「太平洋の分割統治」についての認識が欠けている。太平洋の西側を支那が管理・統治するということは、日本列島とその領海をまるごと、支那の縄張りに組み込むということだ。そんな構想を持っている時点で、習近平は日本にとって「この上ない脅威」なのだ。
北朝鮮の核ミサイルも脅威だが、そもそも北朝鮮という国は、日本人を拉致した犯罪国家だ。北が拉致被害者を返さないなら、彼らは紛うことなき「リアルな危険」なのであり、それを解決するのは政治家の役目なのだ。拉致を棚に上げる時点で、共産党は「国民の生命と財産を守らない、または守るつもりがない」と宣言しているようなものである。政権に就いたとたんに、やおらブルーリボンバッジをつけだした民主党議員も噴飯ものだったが、共産党はそれ以下であるということだ。
鮮明な反安倍を貫く限り、共産党は一定の支持は集めるだろう。しかし、この現実離れした政権批判とレッテル張りは、決して支持拡大につながるものにはならないだろう。私はおおさか維新には全く興味はないけれど、こんな共産党と組む選択をした大阪自民を、心から軽蔑する。
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