FC2ブログ

私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年11月08日

中台ならぬ「共国首脳会談」 ~ 馬英九が台湾に残す置き土産

← 応援クリック、ありがとうございます。

 先ごろ行われた日中韓首脳会談は、日中首脳会談に南鮮というオマケがついたという見方もできるかもしれない。南鮮にはチョイスがなく、習近平が「やるよ」といえば拒めない。同時に、米国が「やれよ」といえばやらざるを得ない。東アジアの主役は、間違いなく日本と支那で、南鮮は謂わば脇役といったところだ。

 安倍首相の春の米国訪問と日米首脳会談、米国議会での安倍総理の歴史的な演説以降、日米同盟の具体的強化が可視化され、埋め立てた人工島の12カイリ内を米国艦船に通行されても、なんら有効な対抗策も取れなかった。太平洋の分割管理という戯言は萎み、パラセルやスプラトリーに集中せざるを得ない。経済はもとより、外交的にもかなり追い詰められているように思われる。

 そんな苦境にあるキンペーが目を付けたのが、大陸出身の台湾総統、馬英九だったのかもしれない。キンペーと馬は、シンガポールで1949年の中台分断後、初の首脳会談を行った。キンペーは「両岸関係の歴史的な1ページを開いた」と自画自賛。対話だけとれば、66年ぶりの会談は確かに歴史的だろう。問題は中身である。

馬英九と習近平


 一時、10%台だった馬英九の支持率が、現在どの程度なのかはわからない。1年前の台湾統一地方選では、馬率いる国民党は大敗北。馬政権が進めた中台経済交流の拡大への疑問が広がり、学生らが立法府を占拠したひまわり学生運動も馬の求心力低下の象徴だった。既に完全なレームダックと化した馬には、レガシーが必要だ。そんな馬は、キンペーの誘いに甘い蜜の匂いを嗅いだのかもしれない。

 両氏は、中台双方が「一つの中国」の原則を認めるとした「1992年合意」を土台に、平和を維持し、関係発展を目指す立場を確認した。習氏は会談で「国家分裂のいかなる行動も認めない」と述べ、来年1月に予定される台湾総統選で優勢に立つ独立志向の強い野党・民進党をけん制した。(読売)


 「1992年合意=199年2コンセンサス」は、「一つの中国」を原則としながら、台湾が主張する「その解釈権を中台双方が留保する」という但し書きを、中共は認めていない。細かな部分で解釈が異なる宣言だから、これを合意といってよいものかは不明だ。

 台湾に潜在する「独立志向」は、中共が絶対に認めない。一方で、馬というレームダックが去った後の政権奪取が噂される民進党は、明確に独立志向を持っている。キンペーは馬を通して、台湾国民に「独立は断じて許さない」というメッセージを送った。台湾国民がどう反応するかである。

 一義的には台湾の問題だが、しかし、台湾が中共の影響下におかれた場合、シーレーンと同様に、日本には深刻な問題が生ずる。それは、台湾というアジアを代表する民主主義国家の赤化であり、同時に、安全保障上の難題である。憲法の制約がある日本にとって、「東の敵「が「東と南の敵」になれば、事情は全く違ってくる。

 外交と内政で行き詰っているキンペーと馬の、いわゆる共国首脳会談。台湾にとって、日本が経験した「民主党の置き土産」のようにならないことを切に願う。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。
当ブログはブログランキングに参加しています。ご面倒ですが、是非ともバナークリックをお願いいたします。
にほんブログ村 政治ブログへ
バナーが表示されない場合はこちらから。
人気ブログランキング | にほんブログ村 政治ブログ | FC2 ブログランキング

[ 2015/11/08 07:44 ] 外交 | TB(0) | CM(7)
カレンダー
10 | 2015/11 | 12
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -
Banners
人気ブログランキングへ

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ



憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク 美しい日本の憲法をつくる国民の会
twitter
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

月別アーカイブ