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11月1日、ソウルで日中韓首脳会議が開かれた。
2チャンネルでは、安倍総理がソウル到着後に政府専用機から降り、レッドカーペットを歩く表情を捉えた写真に「やる気なさそう」とコメントがつき、そのコメントに「命懸けのやっつけ仕事なんだぞ 察してやれよ」という返信がついていた。「命懸けのやっつけ仕事」というのは、かなり的を得た比喩ではないだろうか。なぜなら、成果が何も期待できないのだから。
中韓のタッグによる「歴史認識」要求が出てくるのはお約束のごとく必至で、保守派には、安倍総理の対応を危惧する声も聞かれたが、メディアが速報する3者の共同宣言内容を確認する限り、特に譲歩した点は見当たらない。「3か国協力は、3年半ぶりに開催された今次サミットで完全に回復した。歴史を直視し、未来に向かうとの精神の下、関連する諸課題に適切に対処すること、また2国間関係を改善し、3か国協力を強化するために協力することで一致した」(NHK)というのが中身だが、約束したことにはなんら具体性がなく、当たり障りない一般論の域を出ていない。

以下は、会談後の記者会見の発言である。
朴槿恵
「反目をもたらす問題を解消できていない。協力の障害物をともに克服することを期待する」
李克強
「協力は、歴史をはじめとした敏感な問題を処理する土台の上に成り立つ」
安倍総理
「特定の過去にばかり焦点を当てる姿勢は生産的ではない」
「3か国協力完全に回復した」と宣言しながら、会見で不満を述べるというのは、「歴史を直視」に盛り込めなかった具体性に踏み込みたいという希望と同時に、自国民に対するパフォーマンスも兼ねているのだろう。ここでも安倍総理は突っぱねて見せた。
経済面では日中韓FTAの早期妥結で一致したといわれるが、日本にはTPPの基本合意という既成事実があるため、条件面はTPPから大きく逸脱することは考えにくい。ここでも、日本が主導権を握った。懸念される日韓スワップ協定の復活については、今日行われる日韓首脳会談の結果を待つことになるが、こちらも主導権は日本が握る。どの道、朴の思惑通りには行かないだろう。
日本が圧倒的優位な立場を得たと大見得を切るつもりもないが、この日中韓首脳会談で再確認できたのは、今の支那、南鮮には、歴史認識というカードしかないということだ。両国とも、自国経済は落ち目であり、歴史問題で日本を追求したいのに、その日本による経済協力が必要であるため、牙をむき出しにすることができない。日本が格段の成果を得たわけではないが、中韓の成果はほとんどない。かくして、この3者会談はなんら目立った成果を披露することなく終わった。
成果がないことが、この日中韓首脳会談の最大の成果と言えるだろう。
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