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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年10月24日

枝野「議論は拒否する」、岡田「政府への対案は出さない」 ~ それなら二人とも政治家なんか辞めてしまえ

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 自民党は、党の人事において、船田元憲法改正推進本部長を更迭した。更迭の理由は明白で、6月の衆院憲法審査会参考人質疑で、船田氏が選考に関わった長谷部恭男教授が安全保障関連法案を「違憲」と指摘したことで、内閣と党の足を引っ張ったことである。この長谷部氏の見解以来、野党を勢いづかせることとなり、安保議論は合憲か違憲かという神学論争に終始した。安倍政権の支持率に影響を及ぼしたことも間違いない。本人が「今回の人事はきちんと受け止めて、身を処さなければいけない」と語った通り、人事は当然の成り行きだと思われる。

 ところがこれに噛みついたのが、民主党幹事長の枝野だ。枝野は船田氏の更迭に関し、「野党との間も含め、長年の積み重ねと全く関係ない方をいきなり持ってくる姿勢に大変な怒りを感じる」と批判。船田氏が筆頭幹事を務めていた衆院憲法審査会への対応については、「話し合いで物事が進む状況にはならなくなった」と指摘し、議論に応じない可能性を示唆したという。

枝野


 この枝野の発言は、とんでもないサボタージュである。船田氏が自民党の憲法審査会筆頭幹事に就いたのは平成25年の1月だから、まだ3年も経過していない。それ以前から党内の憲法審査・調査関連部門の要職にあったことは事実だが、相手方のカウンバーパートが変わったら議論が出来なくなるというのは、小学生でも使わない言い訳だろう。枝野は、自民党を批判し、議論をサボるために自民党内の人事を利用しているにすぎない。議員歳費を返上しろと言いたくなるほどの職務放棄である。

 幹事長がこの程度なら、代表の程度も五十歩百歩である。沖縄の米軍基地辺野古移設問題について、代表のフランケンは記者団にこう語った。

「無責任に辺野古反対とは言えない」 民主・岡田代表

 (米軍普天間飛行場の沖縄県名護市辺野古への移設について)沖縄のみなさんが反対するのは分かる。我々としては、対案がない状況で無責任に「辺野古反対」とは言えない。与党時代に国内で様々な案を検討したが(移設先は)見つからなかった。対案を見つけるとしたら、政府しかできない。政府には努力はしてもらいたいと思うが、簡単ではないことは、我々は分かっている。(沖縄県の翁長雄志知事と会談後、記者会見で)


岡田克也


 まとめると、こうだ。
  • 民主党には普天間の辺野古移設以外の案がない
  • 辺野古への対案は政府が出せ
  • 政府は苦労しろ。俺たちは知らん。ただ見物する。
  • (そして恐らく、政府が対案を出したら全力で反対する)

 2009年9月、政権交代直後にロバート・ゲイツ国務長官と歓談した岡田(当時外相)は、ゲーツに「日米両政府は13年間も移設問題について交渉してきた」と押し込まれ、「民主党は野党として同じ期間、計画に反対してきた」と切りかえした。そして、政権交代選挙では、沖縄の4区すべてで現行の移設計画に反対する候補が勝利した点に、現在の県民の意は現れていると語った。ルーピーの「最低でも県外」発言は、この選挙前のものだ。

 民主党は確かに野党時代には辺野古移設反対だった。ところが、政権に就くやいなや、鳩が発言を撤回し、辺野古容認に転換した。既に、ここで勝負ありだったのだ。その経験がある以上、また、鳩の発言で沖縄県民の感情を弄んだ反省を込め、民主党は辺野古移設に関して、政府に全面的に協力すべきなのである。いまさら対案というテーマを持ち出すのも卑怯だが、対案を出せないどころか、対案づくりは政府がやれという態度には怒りを通り越し、呆れしかない。

 橋下徹がまだ元気で維新をやってた頃、報道には「責任野党」というフレーズが頻繁に登場した。「責任野党」とは、『与党の政策にただ反対するだけでなく、政策の実現に一定の責任を持ち、政権与党に対して意見を提言したり、建設的な要求を主張したりする役割を持つ野党を意味する語』とされる。枝野の例でもわかるが、ただ反対を叫び、議論すら拒否する民主党には、この責任野党ということばがひとつも当てはまらない。こんな政党が野党第一党なのだから、政府与党も案外楽なものなのかもしれない。

 政策を出せない、決められない、議論も拒否するのなら、話は簡単だ。政治家なんか辞めてしまえということである。


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