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今日はちょっと疲れているので軽い話題を。ネットを徘徊していたら、8月9日放送のテレビ番組で、SMAP中居正広とダウンタウン松本人志が、高校生による渋谷安保法制反対デモについて意見したというのだが、両者の意見がかなり両極端で興味深かったので、それについて考えてみる。
話題となっている番組は、8月9日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」。2日に渋谷で開かれた安保法案に反対する高校生ら5000人のデモを採り上げ、芸能人が意見を述べるというくだりだ。放送の内容は
Youtube(すぐに消される)でなんとか確認できたのだが、大ざっぱに書き起こすと、こういう展開である。
中居正広
若い子が声を上げるのは良いことだと思う。嬉しかったのは、関心を持ってるんだってこと。間違っているかもしれない、ふわっとしているところはあるかもしれないけれども、何か動かなければこれ(法案)が通ってしまうという意識を持っているのはすごくいいことだとは思う。
松本人志
いま安倍さんがやろうとしていることに対して「反対だー」という意見って、これ意見じゃないじゃないですか。単純に反対しているだけで、対案が全然見えてこない。このままでいいわけないんですよ。もし本当にこのままでいいと思っているなら、完全に平和ボケですよね。世界情勢は確実に変わっている。何か変えないといけない。

松本人志
野党の人たちはなんて言うてるんですか。
石原良純
何も言ってないですよ。反対って言ってるだけ。
松本人志
なんか変えないといけない意識はある?
東野浩二
維新は対案を出したいって言うてますけど、民主党とかは対案を出していない。
石原良純
民主党はとにかく対案に乗ること自体がまかりならんと言っている。反対だってことだけですよ。
松本人志
いやー、それは僕ちょっとずるいと思うな。

中居正広
この70年間日本人って戦地で死んでないんですよね。これやっぱりすごいことだと思うんですよ。
松本人志
でも、憲法9条は日本を護る憲法であったかもしれないけど、言い方を変えるとナメられていたっていう・・・
いまや、芸能人が時事ネタ、特に政治ネタについて喋ることは日常的な光景である。これは芸能人側の意向以前に、テレビ局側の意向だろう。視聴率が取れる人材を配置し、難しい話題も喋りのプロである彼等が面白おかしく喋れば、それなりに展開する。視聴者が難しい議論を望んでいない以上、これは番組として成立するのである。
ただ、そういう話題を語る時、政治や外交、防衛などを身近に感じているか、普段から或る程度考えているかが、如実にわかってしまうものだ。中居クンに恨みはないが、彼を見ていると、戦後教育というものが彼のような考えを持った人を量産しようとしてきた意図が、かなりの成果を上げているのだと感ずる。中居クンも松ちゃんも、恐らく安保法制を読んでもいないし、理解もしていないだろう。それは彼らの芸には直接的には関係ないから、当然といえば当然である。
中居クンの見解は、至極単純だ。社会問題に対して、自ら問題意識を持つことを良しとするが、その中身、内容については問うていない。つまり、問題意識を持つことと、その意識の正誤に因果関係を求めないのである。これは、安保闘争時代の学生運動のノリと同じだ。あの時代、彼等は権力と権威に抗うことに血をたぎらせていたけれど、恐らく彼等のほとんどは安保法案の中身なんて読んでいなかった。中心にあったのは革命というプロパガンダだが、革命後の国家の現実的な設計まではしていなかった。
松ちゃんの見解は建設的とまでは言えないが、それでも現実をしっかりと認識したものだ。現実 ―― 即ち、このままでは日本が危ないという現状認識と、それに基く危機意識だ。だから彼は、自民党の平和安保法案にあからさまな賛意を表わさないかわりに、野党にも対案を求めている。何かを変えないといけないという前提に立ち、議論を求めていると考えられる。
ところが、「日本人は70年間、戦地で死んでない」ことを憲法9条の成果に求める宗教が出てくると、議論というものはなかなか前に進まない。憲法9条が日本の安全を担保しない事は、朝鮮戦争で在日米軍が半島に出張った際、米国が日本の軍事空白化を嫌い日本に再軍備を要求した時点で破綻しているはずである。そういう現実を、中居クンにも勉強して欲しいものだ。
ちなみに、松本人志氏が辻元清美と福島瑞穂を散々コケにした笑えるネタがあるので、オマケとして
リンクしておく(笑)。
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