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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年08月02日
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渡辺謙氏の絵空事

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 私は渡辺謙という人はなかなかの俳優だと思っていた。「ラストサムライ」の勝元役は素晴らしかった。彼は、勝元が明治天皇に刀を返還する場面で、「明治天皇の目を見て刀を返せ」と演出した監督に対し、「天皇陛下に目を合わせる武士などいない」とその演出を拒否し、日本人たる演技をした。このエピソードを読んだ時は感心したものだ。

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 「硫黄島からの手紙」での栗林忠道中将役も見事だった。だが、日本人を殊更悪く描いた「シャンハイ」への出演以前に、私の渡辺氏への印象はかなり変わってしまった。麻生内閣が進めよう「国立メディア芸術総合センター」への反意である。渡辺氏が、東京新聞というサヨク紙に、「文化発信に繋がるという妄想は止めて、即座に予算から削除するべき」と投書したというエピソードがきっかけだった。渡辺氏は、いまのCOOL JAPANの世界的認知をどのように受け止めるのだろうか。

 その渡辺氏、投書先に東京新聞というサヨク紙を選んだくらいだから、かなりのリベラル派と思しき人物だが、一昨日の氏のツイートを読んで、思想的立場に妙に納得してしまった。


 渡辺謙氏のスタンスは、戦後70年間の戦争回避状態(平和)が、一九四六年憲法によって成し遂げられたというものだ。即ち、戦後の戦争回避状態(平和)と平和憲法なるものの因果関係をダイレクトに結び付ける、「朝日新聞」「九条の会」らが説明するロジック(=イデオロギー)に忠実に沿っている。しかし、それはあくまで観念的な解釈でしかなく、大東亜戦争後の戦争回避状態(平和)を実効的に維持してきたのは、明らかに、日米同盟と自衛隊なのだ。平和維持は、憲法という観念でなく、確固とした「力」によって成し遂げられてきたのである。ここが、渡辺氏の事実誤認のひとつである。

 「どんな経緯で出来た憲法であれ僕は世界に誇れる」という考え…。考え、想いはご自由にということだろうが、この思想、私には国家の主権を自ら放棄する考えとしか思えない。一九四六年憲法の制定過程は、例え学校で習わずとも、今では多くの人たちが知っている。何故GHQが、国際法を犯してまでこの憲法を日本に押し付けたのか。その根底には、「日本人というのは邪悪な民族で、その牙を抜かなければ将来何をしでかすか分からない」という、我々日本人に対する明らかな蔑視があったのである。この憲法を主導した当時のGHQ民政局では、コミンテルンも暗躍した。それらのことを問わないなら、米国がレールを敷いた「奴隷の平和」を歓迎するということか。そういう考え方は、私には理解できない。

 「ポケットに忍ばせた拳や石ころよりも最大の抑止力は友人であることだ」という考えは、理想論ではあるが、現実には則していない。日本は彼らの友人たろうと努力してきたのである。しかし、それを拒絶してきたのは支那や南北朝鮮の側だ。彼等は、反日教育を国是とし、反日思想を持った国民を大量生産することによって、反日全体主義を国に敷いた。竹島への侵略、尖閣への挑戦的姿勢、日本人拉致などは、全てその反日全体主義のなかで是とされるのだ。それが、友人のすることと言えるのだろうか。「最大の抑止力は友人であること」というのは、憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義」に対する盲目的肯定である。渡辺謙氏は、拉致被害者とその家族に対し、持論を胸を張って主張できるのだろうか。

 栗林忠道という人物を演じた渡辺氏が、知らないはずがないだろう。栗林中将(後に大将)は、若い人を死に追いやった軍人として、戦後ずっと悪者にされてきたことを。「硫黄島からの手紙」という映画があってはじめて、戦後63年後の2008年に、名誉回復の法要がとり行われた。これが、戦後民主主義の実像なのだ。その栗林忠道中将を熱演した渡辺氏が、戦後民主主義の異様さや矛盾に気付かないはずがない。

 「世界に友人を増やしたい」と言われるなら、それを実践されれば良いこと。良いことだから、それについて否定するものではない。しかし、渡辺謙氏がツイートしたことは、やはり「絵空事」と言わざるを得ない。

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