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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年07月20日

SEALDsデモ ~ 具体的方法論を述べない平和主義は「雨乞い」と同じである

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 「自由と民主主義のための学生緊急行動」、通称SEALDsと呼ばれる学生たちが、いろいろと物議を醸している。学生たちが政治活動すること自体をとやかく言うつもりはないけれど、問題は主張の中身と、偏向メディアによる彼等の礼賛ぶりである。朝日新聞や毎日新聞の電子版サイトで「SEALDs」をキーワードにしてサイト内検索にかけると、結構な物量の記事がヒットする。朝日は社説や天声人語でもこの団体を取り上げ、運動をバックアップしている。全共闘時代に運動し、挫折したメディアの古参記者にとって、「夢をもう一度」なのかもしれない。

SEALDs


 さて、「問題は主張の中身」と書いたけれども、私は、当然ながら、彼等の主張には全く賛同できない。彼等も或る民意だろうが、主張の内容があまりに稚拙なのだ。以下は、ツイッターアカウント「@SEALDs_kansai」から拾った、デモでのスピーチの抜粋だ。

ナツミさんのスピーチ!
「安倍さん、あなたは国民の理解を得られてないことを認めた。それでも強行採決した」
「あなたが国のトップであることを恥ずかしく思います」
「私の大好きな日本をめちゃくちゃにしないでください」
「武力と武力の衝突では安全は守られない」
「武力では平和はつくれない」
「私はただ戦争のない世界を望んでいるだけです、本気になればそんなに難しくないはずです!」
「私たちは自分たちを傷つけることも、あなたたちを傷つけることも望んでいない」
「私たちは平和しか望んでいない、だから今立ち向かうのです」
「私たちの言葉が届くまで、私たちは闘うことをやめません!」

りょんなさんのスピーチ!
「考え方が違う人、互いに話し合うことが政治だとおもいます」
「国籍や人種にかまわず、ここに住んでる一人一人が責任を持って、政治について発信していかないとアカン!とおもう!」
「武装強化をすればするほど、『相手側』も武装強化をするでしょう。そのような連鎖を繰り返すのは本当に『抑止力』になるのでしょうか?」
「軍拡をしたところで、想像上の相手が襲ってくるかもと怯えているのは、本当に平和なんでしょうか?」
「私は選挙権を持っていません。だから昔は政治のことに口出ししても何も変わらない、私たちの声はなかったことにされるんだと諦めていました」
「でもやっぱりおかしい事にはおかしいって言わないと、それこそ私たちの声はなかったことにされると気づきました」
「何かが起こってからでは遅いんです!」
「もっともっと声あげていきましょう!!」


 アジ演説だろうが、論理性に欠ける。スピーチをするくらいだから、ナツミさんもりょんなさんも、いわゆる「選ばれた人」なのだろう。学生を見下すつもりは更々ないが、これは政治主張になっていない。単なる願望の羅列だ。

 平和を望むことで平和が訪れるなら、それは雨よ降れ!と天に願う雨乞いと同じだ。平和!平和!と叫べば平和が保たれるなら、それは祈りが現実と結び付く宗教であって、いわゆる「言霊」的な信仰だ。SEALDsの面々は、戦後の進歩的文化人が唱えてきた空想的平和論の継承者なのだろう。しかし彼等は、その空想的平和論がもたらした悲劇にも向き合う必要がある。

 1992~93年、カンボジアPKOの問題で、国内が揺れた。PKOが熱く議論された時、進歩陣営が主張したのは、「自衛隊ではなく非武装の別組織を出せ」ということだった。「自衛隊はダメ」、「戦争になる」、「自衛隊は暴走する」という空想が、彼等の主張の根底にあった。だが、そういう理想を自ら実現しようとしてカンボジアに渡ったボランティア、中田厚仁は殺された。中田氏の殺害に関し、「非武装の派遣」を主張していた進歩陣営は「悲劇」としては語るが、自らの主張との因果関係には沈黙した。

 SEALDsを含む安保法制案反対派の主張に見られるのは、現実逃避と情緒である。「私はただ戦争のない世界を望んでいるだけです、本気になればそんなに難しくないはずです!」をはじめとする主張には、平和を守る方法論がない。あえていえば、「願うこと」が平和維持の方法と取れるが、そんな情緒的な主張が通用するほど、国際社会は甘くない。

 「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼」したい気持ちはわかるが、もし安全保障関連法案に反対という政治主張をするなら、それに代わる平和維持の方法まで語ってもらいたい。進歩的文化人や朝日新聞等の、手垢のついた理想論を掲げるなら、サヨク運動も進歩無いなと思われるだけである。

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[ 2015/07/20 09:30 ] 社会問題 | TB(0) | CM(28)
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