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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年04月01日

古賀茂明の報ステ降板 ~ 「官邸の圧力」は妄想だっただけという話

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 ネットではいまだに古賀茂明対古館伊知郎の報ステバトルがホットな話題である。報ステといえばテレ朝の看板番組であり、ネタがその生放送中の「放送事故」なので、当然といえば当然なのかもしれない。

 古賀は、くだんの事故当日の放送の前に、番組内で確信犯的に事故を起こす意思を、数人のサヨクジャーナリストに伝えていたとみられる。ISに囚われた人質の命を、安倍総理の辞任と引き換えにと報じ、失笑を買った岩上安身は、放送直後にネット動画の生放送で古賀にインタビューしているし、反安倍で知られるジャーナリストの田中龍作は、放送から程なくコガニインタビューし、その主張を全面的に肯定する記事を掲載している。

古賀茂明


 さて、もう「過去の人」となった ―― 早い話がどうでもいい、古賀茂明という人物の主張の聞き捨てならない部分は、官邸が氏の発言について、圧力をかけているという点である。古賀はそれを「言論弾圧」と、殊更大袈裟に取り上げ、政権を批判しているが、その主張に根拠はあるのか。田中龍作のインタビューのなかで、その官邸の圧力について古賀自身が語っている部分がある。

古賀茂明氏、単独インタビュー ~テレビ朝日編~ (田中龍作ジャーナル)

田中:官邸からはいつ頃、どんな圧力がかかりましたか?

古賀:証拠があるのは、菅官房長官が側近に報道ステーションの話をするとか、そういうのは去年の秋くらいからあった。

選挙の前には篠塚報道局長が、現場に「選挙があるのに古賀なんか出していいのかな?」と言ったりしたそうです。「何でですか?」と現場が聞くと「いや、ダメだとは言ってない」。

そういうのを聞いたから、僕が篠塚局長に尋ねると「そんなことは言ってない」。「だけど、一般論として選挙の前だから気をつけなくちゃいけない」。

(1月23日の報道ステーションで)I am not ABEと言った時は、官房長官の秘書官が、テレ朝の報道局幹部にメールをしたと聞いています。

その後、「反翼賛の声明」というのを出した時、あれについて、官房長官会見の時に質問した記者がいるそうです。表現の自由が抑圧されてるとか。

菅官房長官は、僕の名前は言わないんだけど、「最近TVでとんでもないことを言った人がいる。報道の自由をはき違えている。そういうコメントができるのも、まさに表現の自由があるからですよね」って言ったそうです。

その後、ぶら下がりのオフレコ会見でやりとりをした。オフレコだからメモをしちゃいけないんだけど、複数社いるからメモが僕の所に来るんです。

菅官房長官がそこで何て言ったかというと「俺は本当に頭に来た。俺だったら放送法違反って言ってやったのにな」というようなことを言ったそうです。

官房長官の秘書官も文句言ってるんだけど「放送法違反だ」までは言ってないんです。政府の要人が「放送法違反だ」と言ったら免許取り消しの脅しになる。

秘書官はバカじゃないから言わないわけです。官房長官の秘書官はテレ朝の中にいるお友達に「ひどい話だね」と。だけど菅さんはそういうメモが回ることを計算して(わざと)言ったわけです。

ということは「俺は許していないからな」という脅しなんです。テレ朝への脅しにもなるし、僕への脅しでもあって。そこで黙っちゃうんですよ、普通の人は。

選挙の時に放送局に自民党から手紙(圧力文書)が来たじゃないですか。みんなテレビ局はひた隠しに隠していた。普通にニュースとしてやればいいじゃないですか。

それを上杉隆さんとかが公開(暴露)して、それでもテレビ局はやらない。官邸から見ればヨシヨシと。こいつら(テレビ局は)俺のいう事を聞くんだと。


 さて、以上のストーリーが仮に真実だとして、これは権力側の圧力であり、古賀に対する言論弾圧なのか。言うまでもなく、確たる証拠はないし、多分に古賀の思い込みである。その思い込みを、彼は公共の電波を使い、「私は弾圧されている」とやったわけだ。何をもって圧力と言うかについては議論があるだろうが、古賀の場合、伝聞で聞いた菅長官の会話が、古賀に対する圧力となり、依って官邸が古賀に言論弾圧を加えているということになる。いずれにしても妄想の域を出ないのだが、「官邸が私を弾圧している」と一方的に思い込みを拡散された菅官房長官が不快感を示すのは、極めて当然である。

 テレビ朝日の早河洋会長は31日の記者会見で、番組内で古賀・古館間に私的な応酬があったことを批判した上で、「私にも吉田(慎一)社長にも、報道局長にも圧力めいたものは一切ない」と、古賀の見立てを全否定した。圧力の定義には前述のように曖昧な部分があるが、テレ朝会長は「圧力めいたもの」という表現を使い、その曖昧さを含めてテレビ局が「圧力」を受けたことを否定したのだ。古賀の完敗である。

 報ステの基本スタンスは、できるだけ穏当な表現を使いながら、全体の論調を反安倍政権に持って行くというものだと、私は理解している。彼等は公平性などというものは、微塵も考えていない。取り上げるニュースネタを見ても、VTRに合わせたナレーションを聞いても、政権に与するような部分は欠片も見いだせない。古賀は、「安倍総理の本当の狙いは有志連合と一緒に空爆すること」「有志連合に、仲間に入れてほしくてたまらないんですよ」という私見をダイレクトに発し、この報ステの「穏当を装った安倍政権批判」というベースを破壊してしまったのだ。だから降ろされたのだろう。

 そもそも、反体制を標榜し、公の言論機関で政府批判を公言するなら、それなりの覚悟をもって発言するべきである。賛同と批判の両論に挟まれるのは勿論のこと、テレビの報道番組で発言の機会を与えられているジャーナリストやコメンテーターは、発言の内容によって、それ以後の発言の機会を失う可能性があることぐらい、織り込み済みで臨んでもらわねば困る。これが古賀の炎上マーケティングの手法なのであれば、それはそれで大したものである。そんな深い考えはないと思われるが。

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