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昨夜、テレ朝で「世紀の瞬間&未解決事件」という特番をやっていて、番組内でダッカ日航機ハイジャック事件が採り上げられていた。当時私は、ロックしか頭にないガキだったので、これほどまでの一大事件にもあまり関心がなく、当時日本を取り巻いていた空気について、あまり記憶がない。ただ、保守的な発言に対する社会的理解が今ほど無かったことは確かで、福田総理の「人命は地球より重い」という見解は、当時の日本人に概ね支持されていたように思う。
以前のエントリーで紹介したが、福田恒存はダッカ事件に対する政府の対応について、「もしかれらの要求をいれて人質の命を助けるために、明らかに犯罪者として逮捕している人間を釈放するということになれば、国家、政府の権力がかれらよりも弱いということを立証することになるのです」と語っていているけれど、今にして思えば真っ当と思える意見でも、リベラル派が強かったあの当時は、少数派だったのではないかと思う。支那や朝鮮と仲良くすべしという固定観念も、これと同じで、ひと昔前まではほとんど盲目的ともいえる固定観念だったが、それも崩れつつある。
安倍総理は、「首脳会談は前提条件なしで行われるべきだ」と、繰り返し主張している。それに対して支那・朝鮮は、4月29日に実現する見込みの安倍総理の米国上下院合同議会のスピーチ内容に干渉しながら、日本に対する態度を、戦後70年談話の内容によって判断すると言っている。要するに、前提条件は必須だと言っているのだ。福田恒存の論理を当てはめれば、「もし中韓の要求をいれて、スピーチや談話の内容で譲歩することことになれば、日本の力がかれらよりも弱いということを立証すること」になる。実際のところ、支那や朝鮮は、過去から現在に至るまで、この手法で日本から譲歩を勝ち取ってきたのだ。明らかに正常な国家間関係とは言えない。

自民党の二階俊博は、南鮮の
聯合ニュースによるインタビューに答え、「慰安婦問題は法律的解釈ばかり唱えていて問題が解決するということはない」のだから、「知恵を出しながら、今の問題ある状況を早く解決するべきだ」と語っている。法律的解釈を超えろというのは、日韓基本条約で「完全かつ最終的に解決した」という政府見解をひっくり返すということに他ならず、それは朴の設定する前提を飲めということを意味する。二階のことだから今さら驚きもしないが、国益を無視した友好を是とするのであれば、バッジを付ける資格はない。
支那はAIIBで周辺国のみならず欧州を取り込み、南鮮もこれに加盟すると表明した。習近平は28日、「ボアオ・アジアフォーラム」年次総会で演説し、「東アジア経済共同体」の建設を公言するとともに、「アジアが運命共同体であることを繰り返し強調」したとされる。この言葉とAIIBの推進が意味するのは、まぎれもなく華夷秩序の復活だろう。その枠組みに、朴槿恵は尻尾を振って合流した。華夷秩序は朝鮮にとって古来慣れ親しんできた体制であり、あまり違和感がないのかもしれない。一方で日本は、少なくとも聖徳太子の時代から、中華圏から距離を置いて国家を運営してきた国である。国の成り立ちが違うし、その体制を受け入れろというのは無理な要求だ。
首脳会談が一度も行われていないことをメディアは問題視するが、国益を棄損してまで行うべき首脳会談などないし、米議会でのスピーチも戦後70年談話も、支那、朝鮮両国の事情など勘案する必要はない。中曽根康弘の失敗を、安倍総理も覚えているはずだ。失敗から学んでこそ、第二次安倍政権である。
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