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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年03月24日

普段は人権尊重を叫びながら、取材対象者の人権など軽視しても良いとするマスメディア ~ その対象が自衛官なら尚更だ

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 誰しも自分の仕事に使命感を持っていると思う。しかし、使命感というのは本来主観的なものであり、それはともすれば欲に変わる。ジャーナリストの場合、他のメディアを指し抜いてスクープを拾うことに対する欲求は、職業柄致し方ない部分もあるだろう。ただ、それは取材対象の合意があってのことで、その前提が崩れれば、単なるエゴである。

 チュニジアでテロリストに襲われ、母親とともに負傷しながらも、九死に一生を得た結城さんが、現地の日本大使館を通じて手記を発表した。その中に、メディアからの取材要求が度を越していることが記載されている。

 結城さんは、負傷した耳の治療を受けた後、それが義務であるかのように感じてNHKやNYTの取材を受けた。3時間にも及んだ、全身麻酔をしての終日の後、日テレの取材を受け、記者から「そのままテレビで流していいですか」と聞かれたが、ボーッとして恥ずかしかったので断ったという。その際、記者から「すでにNHKのインタビューがテレビで流れていて、名前も顔も出ているからいいでしょう」と言われ、ショックを受けたという。

 核心部分はここだ。結城さんの手記の一部を引用する。

 部屋をうつった後、部屋の前で「取材をさせて下さい。あなたに断る権利はない」と日本語でどなっている声が聞こえ、ショックでしたが、それは私にではなく、大使館の方に言っているようでした。大使館の方は、「朝日新聞の記者の方がインタビューをさせて欲しいと言っているが、受ける必要はない。体調も良くないし、インタビューがどう使われるかわからないし、あなたには断る権利があります」と言われました。今まで、義務だと思いインタビューを受けていたので、涙がでるほどうれしかったです。


 先ず、この大使館員の報道の捌き方が見事である。「インタビューがどう使われるかわからない」というのは、朝日との問答以前にあったNHKの報道を受けてのものだろうが、異国で負傷を負い、頼る人が大使館員しかいなかった結城さんにとっては、言葉通り心強い存在だっただろう。

 昨年の特定秘密保護法の騒動以来、メディア側は頻繁に、「政府は国民の知る権利に答える義務がある」と言い張り、メディアこそ、その国民の知る権利を媒介する立場にあることを主張してきた。この主張は一見正しく映るが、反面、「国民から知る権利を行使する負託を受けたマスメディア」という自意識が独り歩きし出し、彼等があたかも自分たちが万能であるかのように錯覚しているのではないかという疑念を持つのは、私だけではないはずだ。

 もうひとつの論点は、結城さんが陸上自衛隊3等陸佐であったことだ。結城さんが陸自隊員ではないかという報道はかなり早期に流れていたが、取材にあたった記者たちもその情報に接していたのではないかと思われる。何度もブログに書いて来たが、朝日やNHKの自衛官に対する差別は既に伝統と言っても良いものだ。彼等が取材対象者が自衛官だと知った時、取材対象者への配慮が一般人に対するそれよりも軽視されたのではないかという見方は、彼等左派メディアの過去の歴史を知っていれば、あながち突飛なものではない。

 チュニジアのテロでお亡くなりになった3人の邦人の方のご冥福をお祈りいたします。

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