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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年03月10日

米国よ、「東京大空襲は大虐殺」は非常識な見識なのか?

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 昨年2月に実施された東京都知事選で、田母神俊雄氏の応援に立った作家の百田尚樹氏が、米軍による東京大空襲や原爆投下を「大虐殺」とする演説を行った。在日米大使館の報道担当官はすぐさま「非常識だ」と批判し、キャロライン・ケネディ大使はNHKの取材に難色を示したという。百田氏がNHKの経営委員を務めていることを念頭に置いたのだろう。約一年前の出来事だ。

 米国大使館の報道官は、この発言について「非常識だ。米政府は、責任ある地位にある人物が(アジア)地域の緊張をあおるような発言を控えるよう努めることを望む」と語ったが、これはまともな反論になっていない。ただ単に、「地域の緊張を煽るな」と言っているだけで、「大虐殺」の歴史的事実には全く言及していない。恐らく、「終わったことは蒸し返すな」という意図があったのだろう。

 百田氏は切り返して、こうつぶやいている。

 70年前の1945年3月10日、米軍によって東京大空襲が行われた。米軍はこの1日で十万人以上の日本人を焼き殺し、百万人が被災した。私の父も被災者の一人で、住んでいた足立区梅田を焼け出され、その後、関屋や小岩を転々としたと聞く。忘れてはならないのだ。東日本大震災では15,889人が亡くなり、行方不明者は2,594人を数える。皆、そのことを忘れないと口をそろえる。だが、東京大空襲で亡くなった人も、震災で亡くなった人と同じ、無辜の同胞である。彼等を等しく扱わずして、どうして日本人と言えようか。

東京大空襲


 東京大空襲を設計したカーティス・ルメイは、日本の家屋が木と紙でできていることに注目して、日本本土空襲専用の焼夷弾を開発し、わざわざテキサスの砂漠に日本の家屋を建てて、その焼夷弾の効果を確認している。当然、「最大の効果」を発揮させるためだが、この「最大の効果」とは、可能な限り多くの日本人を焼殺することである。そして、空爆目標地を囲む隅田川や荒川堤防沿いに焼夷弾を投下して炎の壁を作り、逃げまどう人々の退路を遮断した。

カーティス・ルメイ
カーティス・ルメイ


 皮肉なことにこのルメイには、日本から勲一等旭日大綬章が授与されている。日本の航空自衛隊育成に協力があったためとされているが、別の見立てとして、ルメイを推薦した源田実(真珠湾攻撃の立案者)がその2年前に米国から「勲功章」を授与されており、真珠湾攻撃と東京大空襲を相殺したという背景があるとされる。いずれにしても、安直な手打ちである。そのような手打ちで、同胞を日本人の記憶は簡単に消えるものではない。

 米国が百田氏の発言を非常識だと批判するなら、明らかな戦時国際法違反である原爆や東京大空襲という非戦闘員の殺戮について、「百万のアメリカ兵の命を救った」というプロパガンダよりマシな論法を以って議論の場に出て欲しいものだ。米国はこの国際法違反について、戦後70年間、一言も謝罪をしていない。どこかの国のように「謝罪しろ」と連呼するような愚劣な真似はしたいとも思わないけれど、毎年3月10日を迎えると、本当に歴史に向き合うべきは米国ではないかという思いを強くする。

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