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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年01月26日

海外で危険に晒された人々を軍隊が救いに行けない、疑似主権国家

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 今回のイスラム国による日本人の拉致と脅迫の一件に関しては、意見が異なる識者やブロガーの記事も可能な限り読んでみた。全てとは言わないまでも、そういう人たちにはある種の共通点がある。具体的に言えば、朝日新聞の「結論報道」と同じ手法だ。あらゆる手を使って、湯川、後藤両氏の拘束を安倍総理の責任論に結び付けることが前提にあるということだ。私がここ数日書いて来た、「イスラム国にただ乗りする人々」である。

 そういう人たちが、決して触れようとしない点がある。それは、邦人の危機に際する軍事面のサポートだ。今回の件で改めて浮き彫りになったのは、もし邦人が他国で命の危険に晒される状況に陥っても、日本国として同胞を助けに行くことができないという動かし難い事実である。

 青山繁晴氏は、安倍総理に対し、北朝鮮の拉致被害者を奪還するプロセスにおいて、この部分の憲法解釈を変更するよう求めているようだ。青山氏の提言は、拉致被害者およびその家族の高齢化という“時間軸”を考慮してのものだろう。確かに、憲法改正を経て晴れて奪還部隊の派遣が可能になったとしても、時すでに遅しという事態があり得ることも、私たちは考慮しなければならない。ただ、単に集団的自衛権行使容認問題で与野党が右往左往する現下の状況に於いて、その解釈変更の環境が整うかどうかについては、懐疑的にならざるを得ない。

自衛隊 演習やらないで

 私は何も、短絡的に、今回の事件に自衛隊を派遣すべき(法整備ができれば)と言っているわけではない。現実的に不可能だし、自衛隊が国軍になり、現地へ赴いたところで、リスクは極めて高い。ただ単に、自衛隊、国軍を派遣し、ISILの捕虜となっている両名を奪還して来いというのは、あまりに短兵急な熟慮を欠く意見で、無暗に我が部隊を危険に晒すことはよくないと考える。しかし、大前提として、同胞が如何なる地であれ命の危険に晒された場合、国として軍隊を派遣してでも助けに行くという大原則は持つべきだと思うのだ。それなくして、主権国家たり得るだろうかと思うのだ。

 国には、国民の生命と財産を守る義務がある。裏返せば、国民である以上、国に庇護をうける資格があるということだ。(この際、自己責任とかいう議論は一旦横に置く。) その国の責務について、個別だからOKで集団的ならNGとか、国の中ならよいが海外は厳禁だとか、しきりに制限をかけたがるリベラル派とかサヨクと呼ばれる人たちいるが、そういう人たちに限って、普段は「権利、権利」と、権利主張にはご執心だ。ロジックとして破綻しているのではないか。

 今回のイスラム国の件に限っても、日本人を拉致し、身代金を要求しても、人質交換条件を出しても、彼等にとって日本の精鋭なる自衛隊が攻めてくるリスクなど考慮しなくてよい(=彼ら自身の存在が脅かされる危険がない)わけで、他国に比べれば、取引はイージーと見るだろう。客観的に見れば、日本は精鋭な舞台を擁しながら、自国民の生命は、“場合によっては”守らない国なのである。

 私は、「不戦」を金科玉条の理念として護憲を主張する人たちに、「我が国は、拉致、テロなど、あらゆる人権侵害に反対する」という加権を提案したい。戦争放棄を謳えば戦争は起きないというなら、「拉致、テロなど、あらゆる人権侵害に反対」と書けば、日本は未来永劫、安泰のはずである。それを受けて立てないのなら、憲法議論と国家を守る術についての議論に、真面目に参加して欲しい。

 自民党は、国防軍創設や改正手続きについて、26日召集の通常国会で改憲論議を進められるよう、準備に入ったという。護憲派に配慮し、9条と96条はリストに入れるが、積極的に議論しない態度であるようだ。だが、日本にそれほど時間が残されているとは思えない。集団的自衛権について、いまだにぐずぐず言っている民主党幹部は論評にすら値しないが、いわゆる護憲派と言われる勢力とのガチな勝負を期待したい。


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