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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年01月22日

ISILによる身代金要求という、言論のリトマス試験紙

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 イスラム国による日本人拉致と殺害予告、身代金要求の事件では、ほぼ全ての発言者が人質の人命尊重と即時解放を求めることを共通点としながらも、解釈や見解は様々である。私はTVをあまり見ないし、昼間は仕事しているため、昼間のワイドショー出演者がどれほど低俗な見解を披歴しているかは知る由もない。だが、ネットを見ている限り、イスラム国による蛮行のトリガーが日本国のイラクなどに対する約2億ドルの支援であるという前提を置いて、政府を非難する見解も散見されるようだ。

 色々な意味で、今回の事件は情報の上流に存在する人、組織を見分けるリトマス試験紙のような効果を生んでいる。そんな中で、極めて強い説得力を持ち、腹にストンと落ちるのは、東大准教授の池内恵氏によって示された「「イスラーム国」による日本人人質殺害予告について:メディアの皆様へ」に記された見解だ。つまみ食いするのは失礼にあたるので、できれば准教授のブログを全文を熟読いただきたいのだが、政治的な絡みでいくつか重要な点が指摘されているので、敢えてつまみ食いさせていただく。

「イスラーム国」側の宣伝に無意識に乗り、「安倍政権批判」という政治目的のために、あたかも日本が政策変更を行っているかのように論じ、それが故にテロを誘発したと主張して、結果的にテロを正当化する議論が日本側に出てくるならば、少なくともそれがテロの暴力を政治目的に利用した議論だということは周知されなければならない。

特に従来からの政策に変更を加えていない今回の訪問を理由に、「中東を訪問して各国政権と友好関係を結んだ」「イスラエル訪問をした」というだけをもって「テロの対象になって当然、責任はアベにある」という言論がもし出てくれば、それはテロの暴力の威嚇を背にして自らの政治的立場を通そうとする、極めて悪質なものであることを、理解しなければならない。(以上、抜粋 | 引用元へ


 私は昨日のエントリーで、メディアが『安倍総理の「積極的平和主義が招いたテロ』などという論調で政権批判を述べるなら、それはテロリスト側に何らかの正当性を持たせるということ』と書いたのだが、その意見を千倍ほども論理的に書いていただいたような気がする。ちなみにこの池内准教授エントリーは、3万以上のいいね!を獲得しているが、その数は極めて妥当と言える。

 さて、冒頭で「見解は様々」と書いたが、既に何を言うか予想が付いていた言論人たちの見解は置いておくとして、私の膝の力を抜いたのは、維新の党の江田共同代表の見解である。江田は街頭演説に立ち、26日から招集される通常国会で審議が本格化する安全保障法制を引き合いに出し、こう演説をぶった。

「野放図に自衛隊を出して米軍や他国軍と協力をすると、日本人も日常的にテロと直面することになる」
「海外に住んでいても日々テロと向き合わなければならないような米国人と同じような状況にしてはいけない」


 これではまるで社民党ではないか。この発言から解るのは、江田憲司という政治家が、実は戦後民主主義者の典型であり、かつ恰好のサンプルであるということだ。江田の発言を逆に返せば、日本が日本列島という殻の中に閉じこもり、ひたすら海外の紛争を他人事とし、自分さえよければ良いと孤立主義を深めれば深めるほど、日本や日本人の安全が保たれるということになる。この論を基に考えれば、アルジェリアの悲劇は起こっていないし、今回の湯川氏、後藤氏の殺害予告もないし、北朝鮮に拉致される人も出なかったということになる。

 江田の発想は、旧社会党などが唱えていた非武装中立論に極めて近い。例えて言うなら、消極的かつ空想的な平和主義である。そもそも、憲法9条が改正されない限り、野放図に自衛隊を派遣するということ自体が無理であり、非現実的だ。にもかかわらず、そういう例えしか持ち出せない江田は、政治家としての薄っぺらさを晒したようなものである。

 昨今の報道では、安倍政権と維新の党の主に橋下氏が互いの距離感を詰めていると言われているが、私は江田憲司が維新で在る程度の発言力を持ち続ける限り、自民と維新の接近には否定的、懐疑的だ。江田の存在は、第二の公明党的なものになるだけである。


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[ 2015/01/22 07:22 ] 政治 | TB(0) | CM(7)
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