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昨日書いた、札幌市北区の成人式会場で、日章旗が何者かによって強制的に回収され、処分されたという件について、問題の当事者である札幌市から見解が示された。この見解は、日章旗を配布した「日本のため行動する会」の質問状への回答ではなく、北区として調査した結果と北区の考えとして掲載されている。
札幌市北区役所ホームページ: 平成27年北区新成人を祝う会の開催概要と国旗(小旗)について この見解は無駄に長いので、主要な部分だけ書き写す。まず、実施団体については、このような記載だ。
実施主体:
北区成人の日行事実施委員会(※各地区青少年育成委員会委員で構成)
従事者数:
青少年育成委員会委員151名、その他87名、合計238名
来賓:
出席者数36名
<内訳>
北区選出の国会議員・道議会議員・市議会議員、連合町内会会長・副会長・女性部長、民児協会長、協賛企業など
※「北区新成人を祝う会」は、青少年育成委員会を中心に区役所が事務局となって組織された「北区成人の日行事実施委員会」が主催しています。青少年育成委員会の委員は、地域において子どもたちの健全育成に携わるボランティアとして、市が選任している方々です。今回の成人式には151人の青少年育成委員の方々と看護や着崩れ直しのコーナーを担当するボランティア、新成人運営スタッフのほか、5名の区役所職員が従事しており、役割分担のため係に分かれ、各係を青少年育成委員のチーフがまとめるという体制で行いました。
そして、「国旗の小旗への対応について」は、但し書きとして、当日運営にかかわった「北区成人の日行事実施委員会」の各係のチーフから聴き取った内容を含め、北区として調査した結果報告としている。いわゆる「総論」だ。式典の運営についての報告は不可欠とも思えるが、象徴的な事象が発生したのは、入口付近である。従って、報告には「各論」が必要なのだ。やまと新聞の記事には、新成人の親の証言として、こう記述されている。
式典が行われるホール入場口のところで日の丸小旗を、おじさん、おばさんが、回収していたというのである。
それだけではない、もっと驚いたのは回収の際に係員が発していた呼びかけ内容である。
「日の丸を持っていては邪魔でしょう!こちらで回収します!」しかも、回収呼びかけに対して『私の日の丸だから持って帰ります!』と応じようとしない娘に対しては
「日の丸を持っていたら折角の素敵な振袖が台無しでしょう!」と言われ強制的に取られたと証言している。
従って、札幌市および北区の調査報告については、この「入口付近」で行われた国旗毀損運動についての詳細な調査が必要だったはずだ。北区の報告は、いわゆる「強制的な日章旗回収はなかった」と言う内容だ。長いので要約する。
- 北区成人の日行事実施委員会の各係のチーフと区役所職員の中で、国旗の回収を指示した者はいなかった。
- 新成人がいらないといった場合に、従事者が国旗を受け取るという対応を行っていた。
- 実際にいらないと渡してきた参加者がいた。
- 約230本を区役所に持ち帰りましたが、ごみとして処分したというような事実はない。
そして札幌市北区は、「会場の床等に放置されていた国旗の収集と、新成人がいらないといった場合に国旗を受け取った事実はありましたが、
強制的に回収したという事実は確認できませんでした」と締めくくっている。
北区の調査は、「事実施委員会の各係のチーフと区役所職員」に限定されている。その中で、国旗の回収を指示した者はいなかったというのだが、それなら「各係のチーフと区役所職員」以外で国旗回収を支持した、また実行した者が存在するということになる。日行会側には、既に、複数の新成人から協力の申し出があるという。この申し出とは、国旗を回収された事実の証言に他ならず、北区の見解と相反する証言となるはずだ。
北区は、この報告で事態の収拾を図るつもりだろうが、報告内容はまったく不十分である。国旗の強制回収と処分が事実なのであれば、責任は区長、市長に及ぶだろうが、「事件」をうやむやのまま収拾させるには問題が大きすぎる。日行会の粘りと、新成人の協力に期待している。
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