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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2015年01月04日
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憲法改正議論における「広告塔」の不在

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 人間誰しも個人的な主義主張を持つものだが、例えそれまで好意的に捉えていた対象であっても、主義主張の相違に気付いた瞬間、その対象を極めてネガティブに捉え始めるという習性を持つように思う。サザンオールスターズという、いわば国民的ミュージシャンが、年末年始にかけて、政治的主張をあらわにしたパフォーマンスを展開したことに対し、彼等のファンの一部が批判に回り始めている。サザンおよび桑田氏本人は、批判は織り込み済みなのだろうが、桑田氏の天皇陛下の物まねパフォ-マンスに、彼等のファンであるか否かは別としても、嫌悪感を感ずる人は少なくないだろう。

 とかく芸能界にはリベラル派・左翼が多い。昨年亡くなった菅原文太さんは脱原発運動の急先鋒だったし、吉永小百合さんは憲法9条至上主義者。他にも坂本龍一、宮崎駿、山田洋次らは比較的知られた左翼・リベラルであるし、特定秘密保護法は、それに対する反対者を多く賛同させ、芸能人の政治思想をはかるリトマス試験紙のような役目を果たした。

 昨年10月1日、「憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク | 美しい日本の憲法をつくる国民の会」が発足した。共同代表にジャーナリストの櫻井よしこ氏、田久保忠衛杏林大学名誉教授、三好達日本会議会長が就き、代表発起人には青山繁晴氏、小川榮太郎氏、佐々淳行氏、すぎやまこういち氏、中西輝政氏、長谷川三千子氏、百田尚樹氏らが名を連ねる。それなりにという以上に、錚々たる顔ぶれだ。

「憲法改正を実現する1,000万人ネットワーク | 美しい日本の憲法をつくる国民の会」

 しかしながら、例え錚々たるメンバーを擁し、活動を開始しているとはいえ、この運動が広がりを見せているとは言い難い。ひとつには、日本のマスメディアの大勢を占める左側のマスコミが彼らの運動を取り上げないため、周知が行き届かないという理由があるだろう。もうひとつの理由は、広告塔の不在だ。

 「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の代表発起人は、錚々たる顔ぶれではあるものの、学者をはじめとする正統派が多い。憲法問題を進んで勉強する層には、彼等は大きな影響力を持つ。しかし、憲法改正を実現する中で必要なのは、憲法問題に馴染みのない層の開拓だ。発起人の中で、一般大衆に比較的馴染みやすい存在だと思われるのは、作家の百田尚樹氏、相撲解説者の舞の海秀平氏ぐらいだろう。リーチが足りないと言わざるを得ない。サッカーで言えば、中央の攻撃には滅法強いが、サイド攻撃が手薄なのだ。

 現行憲法の改正を是としようと、その憲法の破棄を是としようと、同じ「自主憲法制定」という悲願を持つ者にとって、その悲願を達成するために支配すべきは、理論は勿論のこと、今まで憲法のことなど考えてこなかった層(政治でいえば無党派層)に考えを波及させることができる空間なのだと思う。空間という言葉が足りないのなら、「広がり」と言っても良いかもしれない。その広がりを、サヨクは持っているが、自主憲法制定派にはない。

 護憲派がメディアや芸能人を使って、広く支持層を得ようとしている以上、改憲派にも対抗手段が必要だ。憲法改正においては、政治家は発議が仕事であり、その是非を最終的に決めるのは国民である。9条一つをとってみても、現状のままでは、改正が発議されても国民に跳ね返される可能性が比較的高いように思う。しかるに、改憲派にとっての広告塔の必要が、今まで以上に必要とされているのだと思う。


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[ 2015/01/04 13:07 ] 政治 | TB(0) | CM(7)
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