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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年12月27日
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山本太郎となかまたちの「なかまたち」

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 先の衆院選で当選者が僅か2名と、衆参両院合わせて5名という政党要件を失った生活の党に、山本太郎が加わった。これで目出度く5名を確保し、小沢生活は政党助成金を得ることになった。山本太郎が加わった生活の党は、党名を「生活の党と山本太郎となかまたち」に変更するそうである。この新党名を聞いた時の脱力感たるや半端ではなく、「国民をバカにするのもいい加減に…」とさえ思ったが、同時に、党名に込められた胡散臭い方向性には警戒が必要だ。それについては後述する。

 かつて、自民党に後足で砂をかけて飛び出し、新生党、新進党、自由党と、既存の枠組み外で政界を揺さぶってきた小沢は、自社さ連立を「理念なき数合わせ」と批判した。ところが、民主党に合流したあたりから、その批判を自らが体現するかっこうで「数」を優先した。民主党の本流から外れた小沢は離党し、「国民の生活が第一」という、ポピュリズムの極みとも言える政党をつくり、嘉田由紀子滋賀県知事を担ぎ、「日本未来の党」を結党。2012年の衆院選で惨敗するとあっさり嘉田と袂を分かち、「生活の党」をつくる。そして、再び選挙で惨敗し、党の存続が危うい状況になった今、自分が批判した野合を体現する「生活の党と山本太郎となかまたち」で延命を図る。

 個人名を含む政党が国会で議席を得るのは憲政史上初めてのことだという。ただ、そういうワイドショー的な見方とは別に、新党名「生活の党と山本太郎となかまたち」には、単に小沢が延命を図った以上の意味があるように思える。それは、「なかまたち」の意味するものだ。単純に解釈すれば、小沢率いる生活の党4名に山本太郎が加わるだけでなく、山本太郎の取り巻きも、議員資格はないものの、党に合流するという意味として捉えられる。ではこの「なかまたち」とはなにか。

 山本太郎が選挙に立った時、その支援にまわった極左陣営を列挙するだけでも鳥肌が立つ。2013年の参院選では、中核派(革命的共産主義者同盟全国委員会)、旧第四インターナショナル(日本革命的共産主義者同盟)各派、労働者共産党という、公安の監視対象となっている極左団体が山本を支援し、彼の選挙参謀には、よど号犯と拉致容疑者の長男を擁立するほどの極左団体、市民の党代表の斎藤まさしが就いていたと言われる。反原発を最大の政治課題に上げる山本は、中核派の反原発組織NAZENの呼びかけ人のひとりに名を連ねる。その事務局長は、中核派全学連の前委員長、織田陽介だ。山本太郎の「なかまたち」とは、こういう人たちなのである。

山本太郎と中核派全学連の前委員長、織田陽介
山本太郎と中核派全学連の前委員長、織田陽介
山本太郎と市民の党代表の斎藤まさし
山本太郎と市民の党代表の斎藤まさし

 小沢は、政党要件を満たし、政党助成金を得るために、山本太郎をスカウトした。恐らく、山本以外の政治家が見向きもしなかったのだと思う。山本太郎も、小沢の誘いに関し、如何なる選択をするかを支援者と相談しただろう。山本と極左支援者の結論は、政党に食い込み、自分等の政策を政党を通して実現するという野望だ。従って、この政局を、単に「政党助成金目当ての合流」と見るだけでは不十分だ。極左団体は、かつては菅直人らを通じて政界への関与を試み、今度は山本太郎を媒介として同じ策略をめぐらせている。これこそが危機だ。

 かつて「保守政治とは」などと語っていた小沢は、極左に延命を助けてもらうまで堕ちぶれた。将来、極左が母屋を乗っ取り、政治団体として伸張する可能性すら否定できないこの政局は、公安だけでなく国民も監視しなければならない事象である。


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[ 2014/12/27 11:52 ] 政治 | TB(0) | CM(6)
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