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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年12月02日

中立公平という当然のことを要求され、「言論弾圧だ」といきり立つメディア

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 自民党が在京のテレビキー局各社に対し、衆院選の報道にあたって「公平中立、公正の確保」を求める文書を送っていたことについて、「言論弾圧だ」という批判が流布されている。文書そのものは、ただ「放送法を守れ」という趣旨のものだが、脛に傷ある(身に覚えがある)メディア各局は、報道の自由を妨げる、といきり立っている。

 私は当初、この文書は不必要なものだと考えたし、今も「出さなくてもよかったのでは…」と思っている。相手は、あの特定秘密保護法が俎上に上った際、「言論の自由」「報道の自由」「国民の知る権利」などと青筋立ててネガキャンをはった各メディアである。反安倍・反自民の社是をそのまま電波に乗せる、または紙面に掲載することに少しでも不自由を感じれば、反発は必至だ。ただ、テレビ東京の高橋社長が27日の記者会見で、「こうした要請はこれまでの選挙でもいろんな党から来ている」と話し、同時にこの類の要請で「構えたり、萎縮したりすることは全然ない」と答えていることを知り、不必要だったという考えを改めた次第である。

 12月1日の党首討論会において、安倍首相にこの文書について喰ってかかったのが毎日新聞の倉重篤郎という記者だ。倉重という記者の持つ性質は、この動画を見てもらえれば一目瞭然なのだが、あえて言葉にすれば、「毎日新聞の記者になるために生まれてきた男」と表現するのが相応しいように思う。

倉重篤郎
倉重篤郎

 かつてこの倉重は、菅直人をキリストになぞらえた記事を書き、フルボッコを受けた経験がある。2011年に書かれた件の記事は「四つの原罪」というタイトルで、このような愚文である。

四つの原罪=倉重篤郎(論説室) - 毎日jp(毎日新聞)

 「菅直人首相さえいなくなれば問題のすべては解決する」。そんなことはありえない、ということを知りながら、永田町は与野党ともに安直な発想に陥っていないか。

 視点を変えるとこう見える。ポスト冷戦政治には、四つの原罪があった。一つは、選挙民の歓心を買うために税収をはるかに超える公共事業、社会保障サービスの大盤振る舞いを続け、いたずらに財政赤字を膨らましてきた罪。二つ目は、米国におんぶに抱っこの安保・外交政策の居心地の良さにかまけて、冷戦崩壊、中国の台頭という新事態に対し自分の頭で考え自ら対応することを怠ってきた罪。

 三つ目に、少子高齢化・人口減への抜本対策をなおざりにしたまま、バブル崩壊後の成長戦略を真剣に模索してこなかった罪。四つ目は3・11で顕在化してしまった。原発安全神話を過剰に演出し、唯一の被爆国であるにもかかわらず原発事故、放射能対策への感度を大甘にし、事故を必要以上に過酷化させただけでなく、本来あるべきエネルギー政策をゆがませた罪だ。

 たまたま、時代の巡り合わせとしてこの自民党政治による4原罪への対応を迫られたのが菅民主党政権だった。原罪1に対しては、消費税増税と社会保障制度の一体改革、原罪3は、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)参加をぶち上げた。原罪4は、原発制御、事故賠償、節電、発電固定価格買い取り制導 入で対処しようとしている。原罪2だけはどうにもならなかった。当初の日米対等、普天間県外移設、東アジア共同体という構想が崩れ、その反動からさらに解決が遠のいている。

 これを思いつきで終わった、とけなすか、一定の路線は敷いた、と評価するか。私には、原罪を背負って十字架にかけられる人のようにも見える。


 さて、あの市民運動家あがりの無能極まりない菅直人を見て、十字架に架けられたキリストを連想するジャーナリストは(もっといえば、読者に連想させるように仕向けるジャーナリストは)、恐らく世界に一人しかいないだろう。倉重のシナリオは、菅直人が直面した負の遺産は全て自民党が残したものであり、その負の遺産の重さゆえに菅が行き詰っているというものだ。その文脈に忠実に従う形で、記事は「色濃い反自民」が下地として存在している。日々こういう記事を書き、報道の中立性を歪めるようなジャーナリストが中立公平を求められたとき、それに対する「言論弾圧だ」と抗議は、「俺に息をするなと言うのか!?」という抗議と読み替えても良いと思う。彼等ははなから中立公平など考えていないのだ。

 もっとも失笑したのは、倉重の「なぜそこ(中立公平、報道の公正性)を信用できないのか」という発言である。「俺たちを信用できないのか」という叫びなのだが、私はこのくだりを聴いて、前科百犯の窃盗犯が「盗みはいけない」という一般論を振られ、「俺が盗んでいないと言ってるんだ!どうして信用できないんだ!」と言っている場面を妄想してしまった。

 総選挙は本日公示である。朝日や毎日のような変更メディアがどのような報道姿勢を見せるか、14日の投票日までウォッチして行きたい。


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