私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
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枝野よ、「与野党の緊張感」は政治目的ではない

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 12月2日の総選挙の公示を前に、各党の政権公約も出揃い、舌戦もより熱を帯びてきた。選挙戦突入前に存在そのものがコケたみんなの党以外は、ほぼ2年前の第46回総選挙と同じ顔ぶれだ。そういえば、2年前には「日本未来の党」という政党もあったのだなと、今さらながら懐かしさすら覚える。談合・野合は時とともに解消の道に向かうものだが、選挙後すぐに消滅するような政党に支持を呼びかけた小沢一郎らの責任・不誠実さを、一体どこのメディアが追及しただろうか。

 各党の政権公約集(マニフェスト)を見てみても、責任を伴わない政党の言うことなど、心に響かない。選挙戦は基本的には批判合戦だが、各党のアベノミクス批判に、具体的な代案や方法論が示されることはない。昨日の党首討論でも、批判のための批判に終始する感があった。共産党や社民党は消費増税を撤廃した上で、消費税を5%に戻すなどと言っているが、その主張は財政再建や将来的な年金制度の再構築、プライマリーバランス等々とセットに語られることはない。無責任の極みである。

 以前、ブログに書いたが、55年体制における旧社会党は、選挙で過半数に足る候補者を擁立したことがない。つまり、社会党には「自民党を倒し、政権を奪取する」つもりがなかったのである。その旧社会党の存在と立場に自民党も依存し、政治は堕落した。その後、自民党が旧社会党を担いで政権運営するという、堕落の象徴のような結果を生み、憲政に汚点を残した。しかるに、「与野党に緊張感を」という主張は、あながち的外れな主張ではない。

 だが、「与野党の緊張感を求める」ことは、政治目的化されるようなことではない。民主党の枝野幹事長は、自民党と民主党の衆院での議席について、「せめて250対100くらいになると、向こうも緊張感を持って聞く耳を持たなければならなくなる」と語り、初めて目標議席を100と言及した。つまり、枝野と民主党には、政権を取るつもりが無いのである。枝野は、「次の選挙のときには政権の選択肢として認めていただけるような議席を獲得したい」とも語り、選挙が始まる前から負けを認めた。解散時の勢力が55議席であることを考えれば、100議席でも十分高い目標とも言えるが、そういう発言をした枝野自身が、もう民主党には未来が無いということを一番自覚している筈である。

 民主党の支持母体であるはずの連合が、維新の党の衆院選候補者に対する支援を容認した。推薦は見送り、陰で支援するというステルス作戦だ。この連合の態度が示すことがふたつある。ひとつは、連合自身、民主党にはもう期待できないと考えていること。もうひとつは、既得権益の打破を党是としているはずの維新が、既得権益の象徴とも言える連合におもねたということだ。福井県では、民主、維新、社民が「反自民」を掲げて選挙協力をするという、珍妙な事態まで発生した。維新が社民の協力を受けることなど、維新の支持者はどう考えるのか。聴いてみたいものである。

 「与野党の緊張感」を求めるのは良いが、その緊張感をなくしているのは、自民党ではなく野党である。有権者は批判のための批判という「後退」「妨害」など求めていない。国会で俎上に上る政策や政治課題に対し、野党がしっかりと対案を示し、原案より良いものに収斂させていくという「前進」である。野党がそのことに気づかなければ、相変わらず自民一強が続くであろう。


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[ 2014/11/30 10:00 ] 政治 | TB(0) | CM(5)
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