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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年10月11日

外圧で憲法を固定化させようという、ノーベル平和賞運動の姑息さ

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 そもそもノーベル賞というものは、過去の実績に対しての評価を元に“与えられる”ものである。そういう観点でことを見れば、決して“狙って取りに行く”ものではない。“狙う”という底意には極めて利己的な心情を含み、かつ、政治的なものでもある。神奈川県県座間市の、“自称どこにでもいる主婦”という活動家が、「憲法9条にノーベル平和賞」という運動を起こし、朝日新聞がそれを採り上げて火を付けた一連の騒動は、インド人とパキスタン人の受賞で幕を閉じた。だが、この手の扇動的な運動は、今後も執拗に続くと思われる。

 そもそもこの憲法というものは、米国製の翻訳憲法である。福田恒存はこの憲法全体を俯瞰して、「原文に對する翻訳者の愛情が聊かも感じられない死文の堆積」と評したが、原文はGHQのケーディスをはじめとする民政局の連中が書き、日本語に翻訳されたものだ。であるなら、もし憲法9条が平和賞の対象になるならば、その受賞者として米国人を差し出せばよい。ダグラス・マッカーサーの子孫なら、最も相応しい。

 ここに一人、その“与えられるもの”を“狙いに行った”人物がいる。Facebookで見つけたのだが、9条の落選を受け、彼はツイッターでこうつぶやいた。

STARS LIFE ☆ 清瀬 航輝 @KiyoseKouki

ノーベル平和賞とは、何のための「ノーベル平和賞」なのでしょうか。今「憲法九条」に賞を与えれば、将来の戦争がひとつ回避、ないし戦争が拡大されることを阻止出来たはず。その機会を逃し、いち途上国の少女にだけ賞を与えた見識を、私は疑います。過去の経緯から見ても、ダブル受賞でよかったはず。


 この「いち途上国の少女だけに賞を与えた見識」という言葉にツッコミが溢れ、氏はこのツイートを削除したようである。そもそも、ノーベル賞の受賞に対して「べき論」を振りかざすのは如何なものかと感ずる。上記のツイートを削除した後、氏はやり取りの中で、「どうしてノーベル平和賞を受賞したから改憲しにくくなるの?」という問いに対してこう答えている。


 氏は図らずも、この運動の基本的目的を吐露した。この憲法9条ノーベル賞運動の基本的目的は、護憲派による憲法の固定化だということだ。

 この運動は、守旧メディアの支援も受けている。東京新聞はこの運動を称賛し、受賞を逃した運動に「「9条」の理念熱視線 主婦の発案うねりに」と題する記事を写真入りで掲載し、賛辞を贈る。朝日新聞の天声人語も然りだ。

▼9条の危機を憂える人々の声がやまない。日本の歩む方向が大きく変わるかもしれないという懸念である。なかでも意表をつく発想で国内外から注目されたのが、「9条にノーベル平和賞を」と呼びかける市民の運動だ▼神奈川県の子育て中の主婦が始め、全国に共感が広がった。署名をする人が閣議決定の前後から増え、40万人を超えた。安倍政権の前のめりな姿勢が人々の不安をかきたてたのかもしれない▼異論もあろう。掲げる理想と日米同盟の現実とがかけ離れているではないか。「押しつけ憲法」ではないか。賞を受けるのは「9条をもつ日本国民」とされているが、そのなかには改憲論者もいるのに、と▼それでも、戦後日本に平和をもたらした9条の役割の大きさを否定できるものではない。きのうの受賞はならなかったが、粘り強く続ける値打ちのある挑戦ではないか。(以上、抜粋)


 まるで、「俺たちがバックアップするから頑張って続けろ」と背中を押しているような愚文である。

 9条をどうするか、憲法全体をどうするかは、基本的に国民の選択によるものでなければならない。私は上記ツイートの主も含め、憲法に対する考え方は様々あっても良いと思うが、外圧によって憲法を固定化しようとする策動については、やり方が姑息だとさえ思い、批判する。

 しかし、この期に及んでも、丸腰の話し合い外交で平和が担保されると考えている人が多いことに驚く。理念によって平和が守れるなら、新興宗教でも立ち上げ、信者を募ればよい。そしてその信者を引き連れ、最前線の尖閣諸島に赴き、丸腰で平和を説いてみるが良い。平和憲法の力を誇示したいなら、そのくらいの行動を身を以って示して欲しい。「九条の受賞は将来の戦争を回避」できるなら、その前に、平和賞受賞者であるオバマに対して「米国の核兵器を全廃せよ」と説くが良い。彼等が考える崇高な理念は、手っ取り早く言えば現実逃避なのだ。

 受賞を逃した平和憲法の運動家たちは、来年のリベンジを目指し、今後も活動を続けるだろう。この迷惑な運動に対しては、はっきりNOと言い続けることが肝要だ。


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[ 2014/10/11 13:09 ] 社会問題 | TB(0) | CM(9)
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