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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年10月08日
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民主党の「河野談話見直し決議阻止」指令

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 一昨日の国会において、次世代の党の山田宏議員と安倍首相の質疑が行われた。そのなかで安倍首相は、朝日新聞が取り消した慰安婦虚報について、「誤報により、多くの人が苦しみ、悲しみ、怒りを覚え、日韓関係に大きな影響や打撃を与えた。国際社会における日本人の名誉を著しく傷つけたことは事実だ。誤報を認めたのだから記事によって傷つけられた日本の名誉を回復するためにも努力していただきたい」と述べ、「民主主義がしっかりと健全に機能する上で、報道の自由は極めて重要だ。だからこそ報道機関の責任は重たい」と強調した。

 山田議員は、「このやりとりを朝日新聞が報道するかどうか。そこが一番のポイントだ。テレビを見ておられる方も、良く明日の新聞を見ていただきたい」と返したが、朝日のデジタル版を見る限り、朝日が報道したのは、「焦点採録 衆院予算委員会・6日」というベタ記事のみだ。3日に自民党稲田政調会長が山田氏の内容に類する質疑を行ったが、朝日は、南鮮外交省が首相の答弁に対して「憂慮を表明した」という記事を、山田氏の質疑以上に詳しく報じている。報道しない自由とは、かくも便利なものである。

 そんな節操無き朝日は、慰安婦問題に関しては、思想が近い左派の言動をより歓迎するようで、7日にはこんな記事を配信する。この記事の主体は、節操のなさでは朝日に負けない、民主党である。

民主「河野談話を踏襲」 都道府県連に要請文を送付へ (朝日新聞デジタル)

 民主党は6日の役員会で、慰安婦問題で謝罪と反省を表明した河野洋平官房長官談話の見直しを求める決議案が地方議会に出た場合の対応について、「民主党は談話を踏襲するのが基本方針だ」として事実上、河野談話の見直しに反対するよう求める要請文を全国の都道府県連に送ることにした。

 安倍政権は河野談話継承を表明しているが、自民党は河野談話に代わる新しい官房長官談話を出すよう要望している。そのため、要請文は「政権与党がバラバラの状況で、自民党の地方組織が見直しを求めることは甚だ無責任だ」と指摘。「自民党が決議採択を求めてきた場合、まずは自民党内の意見統一を先方に求める」ことを提案している。

 党幹部は「民主党は意見を制限しない」と語り、談話の「見直し反対」を明記していないが、決議の阻止に向けて「方針を共有できる勢力との連携も含めた検討」を求め、他の野党勢力との連携を要請する。

 文書は福山哲郎政調会長と武正公一組織委員長の連名で送付する。


 政府が河野談話を見直すつもりなしと語り、自民党側は河野談話の見直しを政府に求めている。その点だけを言えば、政権与党のスタンスが食い違っていることはその通りだ。しかし、これは国政レベルの話であって、地方議会が制約を受ける話ではない。地方議員は地方議員として意見を述べる権利があり、その意見の集約をもって河野談話見直しを求めるなら、それは地方の声として中央に届けるべきだ。これが民主主義というものだ。頼まれてもいない外交を勝手にやっている舛添東京都知事より、よっぽど健全である。

 民主党は河野談話を踏襲するのが基本方針だそうだが、河野談話および昨年から今年にかけた産経新聞の「河野談合」大スクープ、それを追うように朝日新聞が取り消した関連報道などについて、党内でよく研究し、議論したのだろうか。勝手な推測だが、彼等はほとんど何もしていないのではないか。民主党という政党は、史実、またその史実に謙虚に向き合う姿勢がまったくない。研究もせず、議論もせず、「見直し反対だから反対」というなら、「何でも反対」だった旧社会党と同じである。

 「民主党は意見を制限しない」を額面通り受け取るなら、談話見直し論もも意見として容認するということになる。だが、民主党は同じ文書で、「談話見直し決議を阻止せよ」と地方議員に命じている。これは明らかに矛盾だ。外面では恰好を付けながら、実は結論は既に決まっているのだ。結局、朝日新聞と同じである。

 要するに、慰安婦問題までも与党への抵抗の材料として利用するというスタンスである。とても建設的な野党とは言えない。民主党が政権を握ることは二度とないと思われるが、この野党がいまだに野党第一党であることが、日本の憲政の前進を阻害しているとしか思えない。


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[ 2014/10/08 07:32 ] 政治 | TB(0) | CM(3)
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