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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年09月18日

東郷和彦氏の「慰安婦問題の現状と安倍新内閣におけるこれからの対応」に反論する

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 元外交官の東郷和彦氏が、「慰安婦問題の現状と安倍新内閣におけるこれからの対応」という提言をBLOGOSに寄稿している。東郷茂徳のお孫さんであるという血筋は差し引いても、元外務官僚として第一線で活躍された方に対し、私のような市井のど真ん中にいる人間から反論するのもおこがましいが、寄稿文に違和感があるので、少々反論させていただく。

 東郷氏の寄稿文は、8月5日、6日の朝日新聞による慰安婦報道検証の前後の状況を踏まえつつ、安倍政権の次の手を提案したものだ。甚だ乱暴な要約だが、提言はこのような内容だ。

 日本政府は、今南鮮で生きている約50名の慰安婦と和解せよ。慰安婦らの心に沁みとおる気持ちを表明せよ。アジア女性基金で民間からの拠出によってまかなった償い金を、政府予算で拠出することを核とするスキームで考えよ。以上の事柄を、朴南鮮政権との全面的な共同行動をもって実現せよ。

 慰安婦らとの間で和解が成立しなかった場合には、南鮮においてこの問題で「代表権」を持つのは、韓国挺身隊問題対策協議会(挺隊協)である。この組織と対峙する場合、慰安婦問題はほぼ永遠に解決しない。

 米国をはじめ世界各地で作られている慰安婦像は、極めて複雑な問題である。世界で慰安婦像問題を推進している中心勢力は在外韓国人勢力であり、現在彼らと在外中国人勢力との連携が強化されている。在外韓国人勢力が沈静化しない限り問題は解決しない。それにはソウルと東京との和解しかない。

(全文はこちら「【特別寄稿】慰安婦問題の現状と安倍新内閣におけるこれからの対応 - 元外交官・東郷和彦」)


 南鮮との和解が可能かどうかというところから議論を始めると元も子もないので、東郷氏の提言を拾いながら考察してみよう。

 東郷氏の提言の根幹は、元慰安婦と称する女性たちが尊厳を奪われた被害者であるという前提に成り立っている。もし、慰安婦と称する女性たちが被害者であるなら、加害者は誰かということになる。東郷氏は、世界的な世論を背景に、加害者は日本だという前提で文章を寄稿しているが、そもそもこの土台について、日本国民の理解は得られないと思われる。

 そもそも偽証罪でこちらが告訴したくなるような“自称”慰安婦女性たちが、何を以って和解するかという問題もある。彼女等は「日本の謝罪と賠償」を求めているが、落とし所は示さない。つまり、和解する意思があるかないかが曖昧なのだ。日本政府が、民間の金ではなく、政府の予算を組むと言うことなれば、それは自称慰安婦にとってはひとつの勝利だろう。だが、これは日韓基本条約への明白な違反行為であり、日本国民が納得するわけがない。

 挺隊協については、この団体は反日をスローガンとする団体であり、日本政府と和解すれば、団体の活動根拠を失うことになる。つまり、最初から和解するつもりなどないのだから、合意点を見出すのは不可能である。米国などで建てられる慰安婦像が、日本政府と青瓦台の間で和解が成立すれば無くなるというのは、かなり楽観的な見方であろうと思う。東郷氏が指摘する通り、在外南鮮人勢力のバックには在外支那人勢力が存在し、連携を強めている。在外南鮮人が矛を収めようとしても、在外支那人勢力が活動をやめるという保証はない。

 東郷氏の主張は、理解できなくもないが、反面、“日本が譲歩し、相手国に更なる要求を突き付ける隙を与える”という、戦後日本の外務省の失策を踏襲する意見陳述に思えるのである。

 私は、日本と南鮮の関係修復に対するスタンス ―― 仮に日本が和解を求めても、南鮮側がそれを同じく求めるのか ―― という問題に帰結すると思うのだ。「それを言っちゃお終い」なのだけれど、これはかなり重要な基本的問題であると思う。つまり、私は、南鮮が日本との関係修復を望んでいるとは思えないのだ。

 米国の顔色をうかがいつつ、二国間関係を上辺だけは正常に持って行くという思惑は、恐らく両国とも持っているはずだ。だが、「日本に追いつけ」がやがて「日本憎し」になり、「日本という悪者と韓国という誇り高き民族」という相対的価値観を前提として国家を運営してきた南鮮にとって、日本との和解は目標の喪失を意味する。よしんば慰安婦問題で和解が成立したとしても、「日帝三六年」からはじまり、「徴用工」、「文化財強奪」といった、彼等の日本叩きのネタは次々と出てくる。慰安婦問題で譲歩すれば、反日活動における成功体験と、「まだまだむしり取れる」という前例を、彼等に与えるだけなのだ。

 寧ろ、外務省を中心としてやるべきことは、歴史を捏造し、いわれなき罪状を日本に突きつける南鮮こそが「歴史修正主義者である」という広報だろう。東郷氏の提言は、将来に更なる禍根を残すものとしか思えない。


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