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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年09月07日

池上彰氏「新聞ななめ読み」の掲載拒否と朝日新聞の“言い訳”

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 朝日新聞が掲載を断ったことで騒動になった、池上彰氏の「新聞ななめ読み - 慰安婦報道検証 訂正、遅きに失したのでは」が、9月4日、6日遅れで掲載された。デジタル版でもUPされているので、誰でも読むことができる。池上氏が指摘していることは至極的確で真っ当なものばかりながら、既にネットではツッコミが入っている事柄がほとんどなので、「ん?たったこれだけで掲載を拒否したの?」というのが率直な感想だ。


 池上氏はこのコラムを結ぶにあたって、検証記事に謝罪の言葉がないことを挙げ、「新聞記者は、事実の前で謙虚になるべきです。過ちは潔く認め、謝罪する。これは国と国との関係であっても、新聞記者のモラルとしても、同じことではないでしょうか」というものだ。池上氏は明確に、「謝罪すべき」と主張している。その点は賛同できるのだが、疑問なのは謝罪すべき主体を、「新聞社」ではなく「新聞記者」としている点だ。その前までは、「朝日の報道の過ち」「自社の報道の過ちを認め」と、責任の所在を会社社にあるとしているのだが、結びの文だけ、主体が「新聞記者」になっている。少々奇異に感じる点だ。

 ともあれ、このコラムで、ふたたびひと騒動起こした朝日が、6日になって「読者の皆様におわびし、説明します 池上彰さんの連載掲載見合わせ」という謝罪文を掲載した。私自身は、本文を読む前に萎えてしまった。「掲載見合わせ」というのは、「決して掲載拒否したわけではない」という後付けの理屈だ。タイトルからして逃げである。

 8月5、6日付朝刊で慰安婦問題特集を掲載して以来、本社には言論による批判や評価が寄せられる一方で、関係者への人権侵害や脅迫的な行為、営業妨害的な行為などが続いていました。

 こうした動きの激化を懸念するあまり、池上さんの原稿にも過剰に反応してしまいました。本社は8月28日、池上さんに「このままの掲載は難しい」と伝え、修整の余地があるかどうかを打診しました。

 池上さんは「原稿の骨格は変えられない」という考えだったため、話し合いの結果、予定日の掲載を見合わせる判断をしました。(抜粋)


 ここで朝日は、「人権侵害」「脅迫的な行為」「営業妨害的な行為」を並べ、自分たちがあたかもその被害者であるように位置付けた。掲載拒否(見合わせ)の責任を“嫌がらせ行為をした者たち”に転嫁したわけだ。これらの行為が本当にあったのかは知らない。だが、朝日周辺で、法と秩序を無視した行為が行われているという事象は聞かない。要は、朝日が世論にビビっているだけの話である。

 朝日が池上氏に対し、「修整の余地があるかどうかを打診」したのは、「文章を朝日寄りに書き替えろ」という意味だろう。この打診そのものが、執筆者のジャーナリストに対する侮辱である。

 池上さんの「新聞ななめ読み」は2007年4月、週1回の連載として始まりました。2010年4月から月1回、「読者にとって分かりやすいか」を切り口に、鋭い新聞批評を展開してきました。

 本紙への厳しい批判、注文も何度となくありましたが、すべてを掲載してきました。批判や異論を載せてこそ読者の信頼を得られると考えたからです。今回の過ちを大きな反省として、原点に立ち返り、本紙で多様な言論を大切にしていきます。(抜粋)


 最も呆れた部分が、「批判や異論を載せてこそ読者の信頼を得られる」「多様な言論」という部分だ。私が知る限り、異論を最も排除する新聞が朝日だからだ。何度も書いて来たように、特定秘密保護法に関する喧騒のなかで、朝日は紙面を総動員して反対の論陣を張り、そこには賛成派の意見などほとんど採用していない。そして、吉田清治証言や挺身隊など、慰安婦報道の根拠としてきたネタが既に完全に論破されていることを考えれば、朝日が「批判や異論」「多様な言論」を載せていたなら、もうとっくの昔に慰安婦報道の取り消しや訂正などは行われていたはずなのだ。

 日本には「名誉挽回」「汚名返上」などの言葉があるが、猛烈な逆風に晒される朝日にとって、もはやそれらは叶わぬ願いである。読者の信頼を1ミリでも回復したいのなら、最低限の禊は必要だ。即ち、突きつけられる批判に対し、記者会見を開き謝罪した上で意見陳述し、国会でも証言し、責任者を処分することだ。不祥事が合った時に、朝日がその対象に迫ってきた対応を、自ら実践することだ。ただ、それらを行ったところで、裏切られた国民は朝日を許さない。32年間放置した過ちは、そんなに簡単に総括できるものではない。


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