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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年09月03日
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それは違うだろう、田原さん

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 テレ朝の朝まで生テレビを観なくなって何年も経つが、慰安婦報道でネットが湧きかえった先月の放送は、朝生が取り上げるテーマについて少しだけ注目していた。結局、テレ朝が選んだテーマはアベノミクス。同じ朝日系列で、系列会社の恥部を扱うことはあり得ないのだが、「やっぱりな」という印象を持った。司会の田原総一郎氏を“タブーに挑戦するジャーナリスト”と触れ込む記事をどこかで見たが、田原氏も戦後ジャーナリズムの最大の事件を扱うタブーには踏み込まなかったようだ。

田原総一郎

 朝生には期待してなかったのだが、田原氏は、同じ朝日系列の週刊朝日で、今回の慰安婦報道をとりあげている。そしてその文章は、やはり「朝日系列御用ジャーナリスト」としての田原氏そのものであった。

田原総一朗「朝日新聞批判記事にみるナショナリズムの影」 〈週刊朝日〉

 朝日新聞が従軍慰安婦問題を巡る記事の誤りを認め、一部撤回した。大きな波紋を呼んだ今回の総括だが、ジャーナリスト田原総一朗は、さらに注文をつける。

*  *  *

 朝日新聞の8月5日の「慰安婦問題」に対する総括報道に対して、各週刊誌が次のような見出しを掲げ、一斉に激しい批判記事を掲載した。

  • 「世界中に『日本の恥』を喧伝した『従軍慰安婦』大誤報 全国民をはずかしめた『朝日新聞』七つの大罪」(週刊新潮)
  • 「朝日新聞よ、恥を知れ! 『慰安婦誤報』木村伊量社長が謝罪を拒んだ夜」(週刊文春)
  • 「世界がこの大嘘を根拠に『日本を性奴隷国家』と決めつけた 朝日新聞『慰安婦虚報』の『本当の罪』を暴く」(週刊ポスト)
  • 「『従軍慰安婦』記事を30年たって取り消し 日本人を貶めた朝日新聞の大罪」(週刊現代)
  • 「『慰安婦誤報』32年間放置の果てに『大特集遺言』を残して逝った『国賊メディア』朝日新聞への弔辞」(アサヒ芸能)

 朝日新聞は総括報道を行った以上、こうした批判は当然、予測していたであろう。

 32年もたっての総括というのは、誰だって遅すぎると思うだろうし、また明らかに誤報だったことを認めながら謝罪の言葉がなかったのは違和感がある。「女子挺身(ていしん)隊」の記事を書いた植村隆記者に「意図的な事実のねじ曲げなどはなかった」としているのも納得しにくい。

 だが、こうした問題はありながら、今回の各週刊誌の朝日新聞たたきには、見逃すわけにはいかない共通点がある。

 それは、朝日新聞が「世界中に『日本の恥』を喧伝した」「国賊メディア」で、いわば「売国的」なメディアだと決めつけていることだ。言ってみれば、現在の朝日新聞批判は、いずれも強いナショナリズムがバネとなっているのである。

 私は、わずかではあるが第2次世界大戦中の世論を知っている。戦争への批判はもちろん、食べものが少なくなること、空襲が激しくなること、男の先生が出征して授業が埋まらないことなど、いかなる批判も許されなかった。ナショナリズムに裏打ちされた愛国心を散々強要されたあげくの敗戦であった。

 こうした体験を持ったがゆえの偏見なのかもしれないが、私はナショナリズムには拒否反応を覚えてしまう。そして、朝日新聞批判に強いナショナリズムを感じるがゆえに、「朝日新聞よ、頑張れ」と言いたくなるのである。(以下、略)


 朝日系メディアへの寄稿文だからか、「明らかに誤報だったことを認めながら謝罪の言葉がなかった」ことに対する感想を「違和感」程度に留め、植村隆の捏造を「納得しにくい」程度の穏便な表現にとどめている。いずれも“大甘”と言わざるを得ない。それ以上に、「現在の朝日新聞批判は、いずれも強いナショナリズムがバネとなっているのである」というのは、極めて表面的な部分を救い取っただけの論説であり、ベテランジャーナリストとしてはいささか底が浅すぎる分析だと言わざるを得ない。

 朝日への反発に、ある面でナショナリズムが作用していることは確かだ。だが、ナショナリズムを脊髄で拒否してしまう田原氏と、そういう感覚を持たない世間一般の反朝日派では、スタート地点がそもそも違う。ナショナリズムを悪とする傾向は、いわゆる戦後民主主義肯定派に多い。田原氏が週刊朝日で書いたように、彼等はナショナリズム=戦争という単純な方程式を振り回す。「偏見かもしれないが」と書いているが、「偏見」であり「レッテル貼り」だ。

 そもそも、朝日への反発がナショナリズムの発露によるものだけなら、朝日が世間からこれだけ叩かれる筈もない。ナショナリストは確かに存在する。だが、今回の場合は、嘘を信じこまされてきた読者、嘘を言って日本を貶めたことに対して怒る人たちなど、ナショナリズムに必ずしも近くない人々 ―― 政治の世界で言う無党派層 ―― も含んだ幅広い層から怒りが沸き起こっている。田原氏は、朝日対ナショナリストという対立構造のみでこの捏造懺悔報道を解釈しようとしているが、単に朝日系メディア用にこの解釈を用いているのではなく、本当にそう信じているのであれば、氏のジャーナリストとしての浅さは致命的だ。

 田原氏は、各種メディアが朝日を称して、「世界中に『日本の恥』を喧伝した」「国賊メディア」で、いわば「売国的」なメディアだと決めつけていることを、見逃すことができないと書いた。決めつけ云々以前に、それらは全て事実なのだ。プロセスを見ても、結果責任から考えても、朝日新聞は売国的であり、国賊的である。私はむしろ、今まで慰安婦問題に関する論説から逃げてきた産経、読売以外のメディアが、あたかも「自分たちは知っていた」ように振る舞うことに、少なからず疑問を感ずる。

 ナショナリズムを否定してきたのが戦後民主主義であり、そこに巣食って生きてきた戦後サヨクだ。朝日新聞は、彼等の思想をばら撒くメディアである。朝日新聞というスプリンクラーが止まっしまいそうになり、それを必死に擁護しようとするサヨク。だが、彼等は相手を間違っている。今回の相手は、長く彼等の政敵であったナショナリストだけでない。そこに多くのごくの、今までメディアに疑問を抱いたことが無いような国民を含むことを、サヨクは気付くことになる。


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