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ヘイトスピーチの被害を訴え、先日、在特会と保守速報さんを告訴した李信恵なる人物は、今年の4月、「
拉致被害者全員奪還とは名ばかりのヘイトスピーチ活動だ」とツイートしている。前後の文脈が良くわからないものの、こういう言葉を吐く人の思想、信条を理解せよと言われても、私には不可能だ。拉致は、他国に潜入して何の罪もない人をさらい、その人の人生まで奪うという犯罪で、明らかにテロリズムだ。被害に遭った同胞を奪還することと、巷で取り沙汰されるヘイトスピーチなるもの(発言しゃの恣意的判断を含む)を一緒くたにされては困る。
元民主党参議院議員で、先の選挙で落選し、引退した石井一。震災対策副本部長でありながら、マニラでこそこそゴルフをし、「国外であれば目につかないと思った」と言った一件が記憶に新しい。この石井元議員が、旭日大綬章という有難い勲章を得た記念パーティーで、「日本政府はいまだに横田めぐみさんらを返せと騒いでいるが、もうとっくに亡くなっている」と発言した。

石井一のパーティにて。影の薄い民主党代表のFBより拝借
まず、この発言を、横田めぐみさんと同じ拉致被害者の有本恵子さんの地元で言ってしまう無神経さ・・・。ひと言で言えば、救いようが無い。石井元議員の発言は、これだけではない。氏は、「まだ(交渉を)やっとるのは非常に違和感がある」と言い、後に産経新聞の取材に対し、「(被害者家族が)かわいそうだから返せ、と騒ぐこと自体がマイナスなことではないか」とまで語った。後者は、先日拙ブログで紹介した朝日の社説にあった、「日朝国交正常化交渉には、日本人拉致疑惑をはじめ、障害がいくつもある」という言説と文脈は同じだ。
北朝鮮は、この拉致事件に関しては明確な犯罪者、犯罪国会である。その犯罪国家が、「拉致被害者はみな死亡しました」と言ったからといって、「あぁ、そうですか」と引き下がるのは、証拠もないのに強制連行されたという自称慰安婦らに対し、ろくに調査もせずに謝罪し、金を払うのと同じほど、愚かな行為だ。北朝鮮という特殊な国家が相手といえど、この線は譲れない。これを簡単に譲ってしまえば、国家主権を放棄したのに等しい。
我が国の憲法には、国家は国民の生命、財産、幸福追求権を守ると書かれている。いろいろ問題がある憲法だが、これらは国家の普遍的な価値観と言えるだろう。拉致被害者およびその家族は、外国に生殺与奪を握られ、幸福追求権など保障されない環境にある。同じ日本国民である拉致被害者とその家族に対してそれらを守る気概と行動がなければ、そんなものは国家とは言えない。
石井一の発言は、国家主権の放棄である。それ以前に、石井には「心」がない。石井が受けた旭日大綬章とは、「社会の様々な分野における功績の内容に着目し、顕著な功績を挙げた者を表彰する場合に授与する」という定義がある。この議員の場合の“顕著な功績”が具体的に何を意味するのか不明だが、よもや「公明党はばい菌」だと発言したことではあるまい。河野洋平や土井たか子もそうだが、勲章授与の規定や審査基準は、そろそろ見直した方が良いのではないだろうか。
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