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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年08月26日

朝日新聞 慰安婦報道検証 ~ 2002年の拉致報道検証との見事で邪悪な一致

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 朝日新聞の8月5日、6日の記事が大不評だ。当然である。朝日新聞は誤報に関しては謝罪していないし、捏造という指摘に対しては真っ向否定している。この問題については今後もしつこく書くが、今日は別な角度から、この新聞の不誠実さを「検証」してみる。題材は、朝日新聞が2002年12月に掲載した、「『北朝鮮拉致報道』 四半世紀の家族の願い 朝日新聞はどう伝えたか」という「検証記事」だ。

 まず、相次ぐ失踪者の謎を最初に拉致として記事にしたのは、産経新聞の1980年1月7日の1面トップ「アベック3組ナゾの蒸発」で、ここで初めて、半疑問形ながら、「外国情報機関が関与?」と書いた。それまでは、失踪者は拉致ではなく、「密出国」と見做されていたのだ。ところが朝日は、2002年12月の検証記事においてこう書く。

 77年11月10日の朝日新聞社会面トップに、こんな見出しの記事が載った。
「三鷹市役所の警備員 工作船で北朝鮮へ 懐柔?日本人では初 能登半島から密出国」
 筆者は、当時社会部で警備員久米裕さん(当時52)が、都内の男によって北朝鮮に送りだされたことを伝えた。
 日本人が北朝鮮に最初に連れ去られたことを全国に伝える、おそらく初めての記事だった。


 この文章を読めば、拉致問題を最初に報道したのは朝日新聞だと、読者は勘違いをしてしまう。「密出国」と書きながら、「拉致を報ずる初めての記事」だ。朝日は、よりにもよって検証記事で、産経の手柄を見事に横取りしたのだ。

 朝日の拉致問題報道の検証では、朝日がこのイシューに対して如何に積極的だったかということが明らかになって行く。笑ってしまうのは、次の文章だ。

 証言内容の裏付けが取れない状況で、日々の出来事をその日のうちに記事にするためには、事実関係を押さえつつ、確かな情報だけを客観的に書くしかない。記者が表現を選び慎重に書いたことが、紙面の抑制的な扱いにつながったともいえる。
 家族会の全国集会や代表者が首相と面会した時などの際、記事が目立たないこともあった。
 当時、支援団体には「拉致問題解決のため、北朝鮮に強い態度で臨むべきだ」として、外務省や一部政治家を「拉致問題より、日朝国交正常化やコメ支援を優先している」と批判する声が強かった。批判対象には、朝日の論調も含まれていた。
 集会で、参加者の一部から「朝日出てこい」と怒声があがることもあった。


 拉致被害者の方にとっては真剣な問題だから、「笑ってしまう」というのは失礼かもしれない。私が笑ってしまうのは、朝日の報道姿勢に、誰もが容易く見破ることができるダブルスタンダードがあるからだ。

 慰安婦報道については、朝日はどう報じたのか。彼等は、「証言内容の裏付けもとらず」、「事実関係を押さえず」、「不確かな情報を極めて主観的に書いた」のではなかったのか。だから、慰安婦報道は誤報となり、いま世間を騒がせているのだ。そんな慰安婦報道は、紙面を抑制的に扱うどころか、デマを積極的に垂れ流したのである。慰安婦報道と拉致問題報道は、時期が重なる。同じ社会部で、こうも扱いが違うのだ。

 朝日は抑制的に書いたのではない。書かなかったのだ。朝日は伝統的に、北朝鮮に対しては宥和的なメディアである。北朝鮮の「我が国は地上の楽園」「労働者の天国」というプロパガンダを積極的に垂れ流したのは、他ならぬ朝日新聞である。そのような背景もあり、拉致問題に関しては常に消極的だったのだ。97年2月に産経が朝刊で横田めぐみさんのスクープを報じ、各社は夕刊で追っかけ報道をしたが、朝日はベタ記事すら載せなかった。その後も拉致事件と言わず、拉致問題という言葉を使い続けた。

 そういう鬱憤が、特に拉致被害者家族の方々、その支援者の方々には大きかったのだろう。横田滋さんは、朝日新聞の紙面で、朝日をこう批判した。

 朝日新聞は拉致問題の扱いが少なく、被害者の立場にあまりたっていない感じがした。コメ支援の記事は大きく載るが、拉致問題の集会は小さい。人権を強調しているのに、朝日新聞は拉致という人権問題をあまり取り上げなかった。
 99年8月31日朝日新聞の「『テポドン』1年の教訓」と題する社説に「日朝国交正常化交渉には、日本人拉致疑惑をはじめ、障害がいくつもある。」とあった。私は「拉致問題で騒いでいる私たち自身が、交渉の障害となっているかのようにとられる」などと抗議文を送り、親の代から購読していたのを中止した。


 その横田さんの批判に対し、村松副主幹(当時)はこのように答えている。

 北朝鮮の国家的犯罪を私たちも憎みます。「障害」という表現によって私たちの思いが十分伝わらなかったかもしれません。家族のお気持ちを傷つけたとすれば、残念です。

 交渉のなかで問題解決を、という朝日新聞の主張は、交渉のために拉致問題を棚上げにしていいということではなく、むしろ逆に、北朝鮮という特異な体制を相手に拉致問題を打開するには日朝交渉が大きな手がかりになるという判断があってのことでした。「障害」という表現も、乗り越えなければならない、つまり解決されなければならない課題という意味を込めたものです。


 障害とは、「さまたげること。また、さまたげとなるものや状況」のことだ。「障害」が解決されなければならない課題という村松副主幹の言葉は、誰が読んでも詭弁である。そしてここでも、朝日新聞は「残念です」とは書くが、「お詫びします」とは書いていない。

 こういう新聞なのだ、朝日は。検証などという作業ができる新聞社ではない。彼等がいう検証とは、「如何に事態を取り繕うか」、「如何に頭を下げずに済ませるか」、「如何に責任を回避するか」という発想の具体的表現である。その社としての姿勢は、拉致報道でも慰安婦報道でも、見事なまでに一致しているのだ。恐らく「吉田証言」報道の問題でも、政府が調書を後悔した後、同じ道を辿るだろう。

 このような腐りきった会社に、自社による検証など不可能だ。第三者機関を作り、徹底的に調査しなければ、また新たな誤報、歪曲、捏造が世に出てしまう。本当かどうかは知らないが、嘘を発し続けた朝日新聞を相手取る訴訟の話も出ているるようだ。朝日の退路は断たれているのだ。そろそろ、一切合財、懺悔してしまってはどうか。



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