私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年07月

エノラ・ゲイ最後の生き残りパイロットの死と、交わらない歴史認識

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 広島に原爆を投下した米軍のB29爆撃機「エノラ・ゲイ」の搭乗員12人のうち、最後の生き残りであったセオドア・ヴァン・カーク氏が、28日、死去したという。産経の記事によれば、彼は米国で「戦争の英雄」とされていたといい(息子談)、ヴァン・カーク自身も回顧録において、「日米双方の犠牲者を最小限に食い止め、戦争を終結させた」と語っていたという。

セオドア・ヴァン・カーク

 Youtubeに、27万回視聴されている"I'd drop atomic bomb on Hiroshima again if needed"という、ヴァン・カークのインタビュー動画がある。タイトルを直訳すれば、「必要とあらば、私は広島にもう一度原爆を落とす」だ。上記はその動画からのクリップだが、"A-Bomb resulted in fewer deaths than other attack options"との主張をテロップで伝える場面である。意味は「原爆は他の攻撃手段よりも少ない死者という結果をもたらした」ということになる。

 自分が投下した一発の爆弾で、14万人とも16万人とも言われる人命が瞬間的に失わた ―― しかも圧倒的多数の非戦闘員を含み ―― という現実を、このヴァン・カークという人、その他のエノラ・ゲイ搭乗員は、人生の中でどう消化してきたのだろう。「原爆は戦争をより早く終結させ、より多くの米兵、より多くの日本人の命を救った」というのが、米国の歴史認識だ。恐らくヴァン・カーク氏も、その史観を頭の中に刷り込んで生きてきたのだろう。彼は命令に従っただけであって、彼の責任を問うのは酷だ。だが、そういう独自の史観による原爆の正当化は、日本と日本人にとってはたまったもんじゃない。

 日本は今の今まで、そういった屈辱的な歴史や原爆の正当化に対し、正式にクレームを発したことはない。それにはいくつかの理由があり、ひとつは戦後のGHQによる検閲、洗脳と思想改造によって、日本人が精神的、思想的に去勢されてしまったことであり、またひとつは、占領後も続く半植民地化によって、米国にものを言えない体制が続いていることだ。さらに言えば、「水に流す」という日本人特有の文化が影響しているのかもしれない。ただ、終わった戦争を蒸し返して再び両国を敵対関係に陥らせないことも、ある種の知恵である。日本と米国は、好むと好まざるとにかかわらず、戦後、そういう関係を維持してきている。(個人的には大いに不満だが。)

 世界の歴史は戦争の歴史と言ってもいいほど、過去に数えきれないほどの戦争・紛争を繰り返して来た。だが、インドは英国に対して過去の歴史認識を問わないし、欧州列強に蹂躙されたアフリカ諸国からも、スペインやポルトガルに蹂躙された中南米諸国からも、旧宗主国に対して歴史認識を求めて抗議したなどという話を、寡聞にして聴かない。そういう言動を繰り返すのは、世界でも支那と朝鮮だけであると言ってもいい。

 反面、マレーシアの元首相、マハティールによる香港での名演説「日本なかりせば」があっても、エジプトのナセルが「アジアには日本がいた。アラブには日本がいなかった」と日本に言及しても、我々は「ありがとう」と言ったとしても、彼等から見返りを求めることはない。

 歴史認識や外交とはそういうものだ。麻生副総理は、大統領就任時の朴槿恵との会談で、「同じ国、民族でも歴史認識は一致しない。それを前提に歴史認識を論じるべきではないか」と語ったが、その言葉が歴史認識を語るすべてである。歴史認識は一致するものでもなく、一致させるためにすり合わせるものでもなく、いわんや、相手に強要するものでは決してない。

 従って、日本は、支那や朝鮮が歴史認識を求めてきても、応じる必要は全くない。彼等が歴史認識で日本を非難し、貶めようとする限り、彼らとの友好関係を築く術などないのだ。日本がすべきことは、彼等の要求をスルーし、間違った歴史に対しては徹底的に反論し、彼等に擦り寄りそうな舛添や民主党などに、政治の実権を握らせないことである。


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[ 2014/07/31 07:32 ] 史観 | TB(0) | CM(36)
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