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私的憂国の書

民主主義を希求しつつ、日本における戦後民主主義を否定する。真の主権回復は戦後レジームの打破から生まれる。
私的憂国の書 TOP  >  2014年06月24日
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言葉狩りがメディアの使命なのか?

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 石原環境大臣の、「最後は金目でしょ?」という発言が問題になっている。石原大臣は、最初は突っ張ってみたものの、最終的には発言を撤回し、今は被災地でお詫び行脚の最中という。メディアが少々騒ぎ過ぎと思うものの、自民党支持者のなかにも「まぁ、ノビテルだからな…」と、なかば諦めを感ずる諸氏も多いのではないかと思う。

 伸晃氏といえば、胃ろう患者を「エイリアン」と呼び、9.11同時多発テロを「歴史の必然」と発言。最近の失言には、脱原発運動を「集団ヒステリー」、福島第1原発を「サティアン」と呼ぶなどというものがあり、失言に関しては枚挙に暇がない。「最後は金」というのは、政治のリアリズムとしては間違ってはいないかもしれないが、誰も擁護できないような性質の失言を発するのがノビテル氏のキャラである。親父さんも先鋭的な発言で知られるが、発言の裏に知性を感じるかが両者の違い。民主党政権下では「放射能付けちゃうぞ」のような両膝の力が抜けるような失言も多数あったが、自民党も笑ってばかりはいられない。

 閣僚や有力政治家の問題発言は、ジャーナリズムが涎を垂らして狙うネタのひとつだ。安倍政権は支持率も高く、政権タタキのスキャンダルも今のところ皆無であるため、タブロイド誌のレベルまで落ちることをいとわぬ全国紙は、失言を殊更大きく取り上げる。ただ、失言でないものまで失言らしきものとして取り上げる時、政治家ではなくジャーナリズムの側が批判されるべきだ。下記は、まさにそのような事例。毎日新聞の記事である。

麻生副総理:集団的自衛権、いじめをたとえに (毎日新聞)

 麻生太郎副総理兼財務相が21日、宇都宮市であった自民党栃木県連の会合で、集団的自衛権に言及した際、いじめをたとえに出し「勉強ができない、けんかが弱い、金持ちの子、これがいちばんやられる」と述べたことが分かった。
 その上で「日本は間違いなく軍事力がある。しかしきちっと外から見えてない。金はあるということは分かってる。いちばん集中攻撃されやすい国が日本」と持論を展開。「抑止力は基本的に力がないとできない。その力を使うという国民的合意がいる」と主張した。
 2011年10月に大津市立中2年の男子生徒がいじめを受け自殺した事件を受け、「いじめ防止対策推進法」が昨年9月に施行。自治体などが対策を進める中、特定条件の子どもはいじめに遭いやすいと無批判に発言した麻生氏の姿勢が問われそうだ。
 この会合で、麻生氏は「学校で一番いじめられるやつっていうのは、けんかが弱い、勉強もできない。しかも貧しいやつ。三つそろったら丸腰」とも述べている。【松本晃】


麻生副総理

 毎日新聞が何を意図してこの記事を書いたかは、言わずとも明白だ。平たく言えば、なんでも良いから安倍政権を批判したいという短絡的な志向が根底にあって、この麻生発言に食いついただけの話で、必死のあら探しの故の記事である。

 「勉強ができない、けんかが弱い、金持ちの子、これがいちばんやられる」という例えは、日本を取り巻く安全保障環境の現実を捉えたもので、何ら間違ったものではない。だが、反日メディアの手にかかると、こういう解釈になる。

  • 特定条件の子どもはいじめに遭いやすいと無批判に発言した麻生氏の姿勢が問われそうだ。(毎日)
  • 児童・生徒間のいじめを助長しかねず、波紋を呼びそうだ。(時事通信)
  • いじめが深刻な社会問題になる中、波紋を呼びそうだ。(朝日新聞)
  • いじめの問題があとを絶たない中、麻生氏の発言は波紋を広げそうです。(TBS)
  • 石原環境大臣に続いて、また不規則発言が飛び出しました。(テレ朝)

 さて、毎日新聞が記事中で、「~と述べた」ではなく「~と述べたことが分かった」と記していることに注目したい。要は、毎日はこの会合を直接取材したのではなく、他のメディアの記事を飛ばしたものである可能性が高いのだ。そのネタ元は、恐らく、下野新聞だろう。

 下野新聞は、一昨日、自社のウェブサイトに、「けんかが弱い、勉強できない、貧しい、3つそろうといじめの対象」という記事を掲載し、その記事を昨日午前中に、「けんかが弱い、勉強できない・・・条件そろうと「いじめの対象」」と書き換えたそうである。しかも、記事本文も変えている。

shimono_after.png
下野新聞(修正前)
shimono_before.png
下野新聞(修正後)

 下野新聞は、シレっと修正したが、読者からのクレームがあったのか、後付けで「上記の記事は、当初記事の麻生氏の発言内容に一部誤りがありましたので、修正したものです。」と書き加えた。もし、毎日の飛ばし記事のネタ元が下野のこの記事なら、毎日は修正前の記事を元にして、麻生副総理批判を発信したことになる。現時点では、毎日のサイトには修正云々の記述はない。

 私は、麻生副総理の発言に何ら問題ないと思うが、一方、全国紙がこのような言葉尻を捉えた報道に徹することに、一種の眩暈すら感じるのである。マスメディアの使命は、国民が知るべき事、知らねばならぬ事を報道することである。権力をウォッチすることは彼等のミッションのひとつだろうが、政権や政治を引き摺り下ろすことは、彼等の使命を超えている。朝日や毎日の連日の報道を読む限り、これら主要紙は、真実を報道するより、政権を倒すことを主眼に置いているとしか思えない。

 故中川昭一氏が生前残した、「今のマスコミには、自らも国家発展の一翼を担おうという使命感が、希薄なのではないでしょうか」という訴えは、マスメディアには全く響いていないようだ。今のマスメディアには、その期待は重すぎるのかもしれない。


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